身の上話 (光文社文庫)

3.66
  • (58)
  • (143)
  • (107)
  • (28)
  • (3)
本棚登録 : 967
レビュー : 148
著者 :
konnokさん 最近読んだ本   読み終わった 

佐藤正午の身の上話を読みました。

ヒロイン、古川ミチルは地方都市に住む23歳の書店員です。
ミチルは「土手の柳は風まかせ」という評価の通り、自己主張も少なく周囲に流されやすい性格です。

物語の冒頭、ミチルは不倫相手の豊増を追って東京に行ってしまいます。
強い主張もなく流されるままに東京に来てしまったミチルは、子供の頃からの知人、竹井を頼ってそのマンションに転がり込みます。
そして、高額当選の宝くじを入手してしまったところから、彼女の運命が狂いだすのでした。
高額のお金を持っているという意識が、彼女を追い詰めていきます。

ところで、終盤物語が急展開するところで竹井が重要な役回りを担うのですが、この人物の得体の知れなさは怖いと思いました。

人々は宝くじを気軽に買いますが、運良く(運悪く?)高額当選してしまった場合には、当選者には厳しい試練が待っていて、最悪の場合は身の破滅もありそうだなあ、と思ったのでした。

レビュー投稿日
2013年12月9日
読了日
2013年12月9日
本棚登録日
2013年12月9日
2
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『身の上話 (光文社文庫)』のレビューをもっとみる

『身の上話 (光文社文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

『身の上話 (光文社文庫)』にkonnokさんがつけたタグ

いいね!してくれた人

ツイートする