世間知らずの貴族が田舎に飛ばされて、何故か剣が強くて嫌味なライバルに勝ったり、何故か女の子にモテたり、何故かみんなの人気者になって、突然起きた動乱に立ち向かってゆく。ように見える。どんなに稚拙な小説でも、もうちょっとストーリーに必然性を持たせてくれるのではないだろうか。
もちろん、これはストーリー展開に対する批判(非難?)に過ぎない。プガチョフの乱というロシア史上の大事件を取り扱ったことと、それを歴史小説として再構成したことで、当時のロシア人が当時のロシアを背景に受け取った何かがあったのだろう。この小説の何かを掬いとる何かが、私に欠けているのかもしれない。俺TUEEEE的な展開も、当時は今のように手垢塗れにはなっていなかったのかもしれない。
でもつまらなかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ロシアの作家
- 感想投稿日 : 2020年4月30日
- 読了日 : 2020年4月29日
- 本棚登録日 : 2020年4月30日
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