メディアと日本人――変わりゆく日常 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店 (2011年3月19日発売)
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本棚登録 : 398
感想 : 38

新聞からラジオ、テレビ、インターンシップそして携帯電話と、使用されるメディアの変遷が意識にどのように影響しているのか?興味深いところです。「マタイの法則」は社交的な人ほど、家族との対話時間、ネット利用時間が増えており、内向性の人ほど、その逆だということは示唆に富んでいます。あくまでもメディアは利用するツールに過ぎないのだということでしょう。若者のTV離れが言われながらも、TVニュースなどへの総合的なバランスの評価などは確かにその通りです。ネットのニュースよりも、新聞や定時に流れるTVニュースの方が落ち着き、権威を感じることは確かにその通りです。一方、かつては暗算、豊富な知識が偉大な才能であったが、いまは以下に早く目的とする情報にアクセスし、編集できるかが重要な社会的スキルだということで、社会で評価される能力は明らかに違ってきているということなのでしょう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 評論
感想投稿日 : 2013年8月16日
読了日 : 2011年6月23日
本棚登録日 : 2013年8月16日

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