ミケランジェロ (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社 (1991年4月1日発売)
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本棚登録 : 23
感想 : 2
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ミケランジェロとダ・ビンチの2人の巨匠の思想上の対決を作品説明を通して再現してくれており、興味深いものがありました。2人の幼少時代の母を亡くす、或いは母に捨てられるという似た原体験を持ち、ある意味で親近憎悪に近い関係から、20年ほど後輩のミケランジェロが偉大な先輩を意識せざるを得なかったことは理解できます。当時隆盛したネオ・プラトニズムの影響を多大に受けたであろうダ・ビンチの「愛」重視に対して、ミケランジェロは「肉体」の美しさを最大表現しようとしたことにキリスト教画家らしさとしての矛盾した2面性を見る思いがしました。当時の歴史を広く読みたいという観点からは専門的過ぎてやや難しかったように感じました。時代背景を大まかに知るには塩野七生さんの本が良いかも知れません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 美術
感想投稿日 : 2013年8月24日
読了日 : 2004年6月4日
本棚登録日 : 2013年8月24日

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