カルロス・クライバーの「薔薇の騎士」がなぜ6.5万円もするのか、決して高い値段ではなく、ドイツでは安く見られるのは国庫負担が多額なため。日本ももっと文化に税金を使う必要があることをオペラの日本誘致の仕掛け人の立場で熱く語ります。しかし、オペラは未だブームもあったし、レパートリーも多い。東京バレエ団の責任者としての寂しさを痛切に感じました。ルジマトフがバレエ演出の盗作常習犯として書かれているなど、バレエの将来性について暗いものを感じます。日本文化論ともいうべき内容で、政府の文化に対する無策ぶり、新国立劇場の問題点を鋭く批判しています。
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カテゴリ:
オペラ
- 感想投稿日 : 2013年8月24日
- 読了日 : 1999年12月30日
- 本棚登録日 : 2013年8月24日
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