春秋中国・鄭の軍人・子国・子産父子が主人公。紀元前6世紀が舞台の著者の得意の時代です。著者の香り豊かな叙情性あふれる文体が最近少し失われてきたように思えることと、いわゆる華が少ないこと(男性しか登場しません)、馴染みの有る人物があまり登場しないこともあり、やや退屈でした。子産の幼年時代からの天才ぶりそして人格者の趣むき、孔子の尊敬する2人の1人だそうですが、このような理想の人物を描くのが得意な著者です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史小説
- 感想投稿日 : 2013年8月25日
- 読了日 : 2000年12月6日
- 本棚登録日 : 2013年8月25日
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