法王アレッサンドロⅧ世の子息で枢機卿だった英雄テェーザレ・ボルシアの生涯。そのような存在でありながら、いかに反キリスト教的な人物だったかが、今から考えると信じられないように思います。ちょうど500年前のイタリアの状況が良く分かります。当時のカトリックの堕落の様子が主人公親子及び妹・ルクレティア・ボルジアなどの生活から伺えます。主人公自身が法王の非嫡出子でるが故に法王の座を諦めざるを得ないなど、凄い話です。なお、フィレンツェ、ペルージャ、ボローニャなどの地名が出てくるとついつい現在のセリエAを思い出します。
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カテゴリ:
世界史(西洋中心)
- 感想投稿日 : 2013年8月24日
- 読了日 : 2003年4月3日
- 本棚登録日 : 2013年8月24日
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