大学の誕生 上 (中公新書 2004)

著者 :
  • 中央公論新社 (2009年5月1日発売)
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本棚登録 : 217
感想 : 23
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東京大学が帝国大学になり、また東京帝国大学になっていった背景でなぜ変遷を辿ったのか、その中で、教育とは?大学とは?で英米仏独など各国の大学を参考にしようとした背景・・・興味深いものがあります。そして明治時代の帝国大学の士族・平民別の学生構成割合などは当たり前でしょうが、士族が多いということに改めて新鮮な印象を持ちました。そして法学校が明治・中央・法政と誕生したが、各々が米・独・仏法を専門としていたということは全く初耳で、これも面白かったです。帝国大学以外の専門学校群が大学となる経緯も今から考えると不思議な気がします。帝国大学以外では札幌農学校と東京高等商業専門学校の2つが学士資格を与えていたという歴史も面白いですし、何から何まで勉強になる本でした。著者は各大学の「○年史」を引用しており、迫力があります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教育問題
感想投稿日 : 2013年8月17日
読了日 : 2009年10月10日
本棚登録日 : 2013年8月17日

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