ローマ史再考: なぜ「首都」コンスタンティノープルが生まれたのか (NHKブックス 1265)

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  • NHK出版 (2020年8月27日発売)
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ローマからコンスタンティノープルへの遷都が何時あったというわけではない!またローマ皇帝は東西・正副で4名の時代が長く、この町に滞在することもあった!この町はコンスタンティヌス大帝が造った都市ではあるが、決して皇帝が常在だったわけではなく、テオドシウス1世が初めて常時いることになったとは世界史の常識とは異なっていた。そしてローマ帝国の東西分裂も西ローマ帝国の滅亡も随分イメージが違った。476年に軍人オドアケルという人物が幼帝を配意し、皇帝標章を東政府に返還したということらしい。戦争でローマの町が破壊されたわけでも、ゲルマン人によりローマが制服されたというイメージを持っていただけに衝撃的な事実誤認だった!その後は東の政府がローマ帝国そのものになったわけ。コンスタンティノープルの町がローマのようにキリスト教に関するゆかりがあったわけではないことに、この町の劣等感みたいなものがあったのかも、とは確かにそうかもしれない。キリスト教の世界会議の開催と東西の競争など、キリスト教の歴史にも詳しい記述だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 世界史(西洋中心)
感想投稿日 : 2020年11月11日
読了日 : 2020年11月8日
本棚登録日 : 2020年11月7日

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