朝ドラの主人公の偉大な宗教者としての言葉に圧倒された。61歳で信仰に入り、70歳までの文章だという。教会の指導者・信徒に対する純粋な信仰の立場からの厳しい指摘、男性的な力強い聖書の説き明かしは内村、矢内原などを思い出すほど。巻末の解説にあるように「九転十起生」というペンネームで書いたはずだ。教会は世に受け入れられて迫害が無くなったのではなく、冷淡無視!とはまさに今の現状。約100年前の著作が「現代」「今」という言葉を使うとき、当に100年後にも通用する言葉であることが驚き。連合国の一員として欧州大戦に参戦した日本の緩さから「槿花一朝の夢」と国の将来を憂う文章は、30年後を予言しているかのよう。
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カテゴリ:
キリスト教
- 感想投稿日 : 2015年11月12日
- 読了日 : 2015年11月11日
- 本棚登録日 : 2015年11月7日
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