生きる言葉 〔名編集者の書棚から〕

著者 :
  • 藤原書店 (2014年3月21日発売)
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本棚登録 : 6
感想 : 3
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深く考えさせらる文学者の表現から2ページずつの解説による読書案内。川端康成の横光利一への弔辞は初めて読んだ。新感覚派として志を共にした友が時代に深入りしすぎて敗戦を迎えた挫折への言葉は痛々しい。大岡昇平「野火」は戦後最高の文学! また阿川弘之「雲の墓標」の「戦局は米国にとっても必ずしも有利な状況ではあるまい。米国の学生たちも、シェイクスピアやホイットマンの研究を擲って、鮮烈に伍して来ているであろう」は戦争の馬鹿馬鹿しさを訴える!高橋敏「小栗上野介忠順と幕末維新」は徳川慶喜の四転する態度を身近な人の言葉から紹介する。塚本哲也「メッテリニヒ」は19世紀の世界そして現代という時代を理解するのに役立つ大作のようだ。波多野精一「時と永遠」が取り上げられていることも嬉しい。なお、この書のタイトルと内容はイメージが違った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学
感想投稿日 : 2014年7月17日
読了日 : 2014年7月16日
本棚登録日 : 2014年7月14日

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