以前、毎日新聞社からでた「シリーズ20世紀の記憶」の「連合赤軍 狼たちの時代」を読んでいたとき、よど号ハイジャック事件の日本赤軍の犯行声明の文の最後に「我々はあしたのジョーである」と書いてあったという事実にかなり驚いた。戦後史上の大事件と漫画がこんなに密接につながっていたという認識はもっておらず、あらためて60年代のサブカルの重要性を痛感した。
本書はサブカルの代名詞たるアニメ、漫画がどのような思想的背景をもって展開してきたかを叙述し、戦後日本の展開にも重要な示唆を与えてくれる。
「あしたのジョー」で死んだ力石徹の葬儀が実際に行われていたという逸話は知っていたが、その主催者が寺山修司であると本書で知った。
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- 感想投稿日 : 2012年11月3日
- 読了日 : 2012年11月3日
- 本棚登録日 : 2012年10月14日
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