警官の血 上 (新潮文庫)

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本棚登録 : 1765
レビュー : 148
著者 :
korisu3964さん ミステリー   読み終わった 

昭和23年から平成12年まで52年間警官3代に渡る大河ミステリー小説。帝銀事件の日、清二が警察官募集の広告を妻に見せる導入部が良い。戦後の混乱の中で、清二の希望に満ちた警察官としての第1歩の様子と、3人の同僚との出会いの場面は秀逸。妻と清二のやり取りも心地よい。
上巻は、清二が上野警察署に配属され、手柄を立て希望していた谷中の駐在所勤務となり、五重塔火災の夜の遭難から、息子民雄の警官としてのスタートを描く。浮浪者、男娼、ヒロポン、原田先生という怪しげな浮浪者のリーダー等、昭和20年代の風俗の描写が詳しく、生き生きとしている。
ミステリーとしてはふたつの殺人事件が中心となっているが、この小説の面白さは戦後の警察の機構と警官の意識がどのように変化してゆくかである。ジャカルタから成田への夜行便の中で一気に上巻を読んでしまった。

レビュー投稿日
2012年6月13日
読了日
2012年6月12日
本棚登録日
2012年6月12日
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