思考の整理学 (ちくま文庫)

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本棚登録 : 20523
レビュー : 2139
著者 :
korisu3964さん エッセイ   読み終わった 

1986年に初版以来、現在までに200万部以上売られているロングセラー。ジャカルタの古本屋で120円で買いました。個人的に自己啓発的な本は得意ではなく、この本も全く期待しないで読みましたが、面白い本でした。
読書法やファイリングのハウツー論にも触れられていますが、本書は外山滋比古さんが「自らの体験に即し、独自の思考のエッセンスを明確に開陳する」、娯楽性に富んだエッセイです。

本書は人間には「グライダー能力」と「飛行機能力」があり、授業中の生徒のように「受動的に知識を得るのが、前者、自分でものごとを発明、発見するのが後者」。「この本では、グライダー兼飛行機のような人間となるには、どういうことを心掛ければよいか」が本書で論じられます。
−考えに詰まったら一晩寝ればよい。寝ている間に考えは醸造される
–何か思いついたらメモに残す。読み直して脈がありそうなものがあったら他のノートに移植する。この移植でアイデアが新しい意味をおびるようになる
–思考の整理には忘却が有効。何を忘れるかは、しっかりした価値観が必要。自分の中で古典的になった着想は消えない。メモを取っても自分に関心のないことは忘れる。メモは取りすぎないことだ
–断面的な知識も関連あるもの同士をまとめておくと、会話のタネくらいにはなる

繰り返しになりますが、本書はハウツー本ではなくエッセイです。考えすぎるといい結果が出ないことを「見つめる鍋は煮えない」と表現するなど豊富なメタファーで楽しく読めます。お勧めの★★★★。

レビュー投稿日
2018年5月9日
読了日
2018年5月9日
本棚登録日
2018年5月9日
3
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