明治国家をつくった人びと (講談社現代新書)

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本棚登録 : 142
レビュー : 18
著者 :
korokorokorosukeさん  未設定  読み終わった 

「坂の上の雲」でもそうであったが、「明治」と言う時代は実に興味深い。
 この時代こそ、現代へと続く「日本」と言う国家の根幹を意図的に造った「創業の時代」であったことは間違いがないのだが、同時に昭和の「帝国の破綻」へと続く道であったし、現在でも「靖国」などで尾を引いている問題でもあるとも思う。
 そういう視点から「明治国家をつくった人々」がなにを考えていたのかをより知りたくて本書を手に取ってみたが、ちょっとがっかり。
 まず、内容以前に、論理構成や内容がかたく読みにくい。
 文章の内容や切り口も、総花的で思考がまとめにくい。また、多くの人々を取り上げすぎていて、関係性がわかりにくいと思えた。
 また、本書では当時の文書を「読み下し文」に書き改めて紹介しているが、あまり評価できないと思えた。
 歴史家の「松浦玲」や「荻原延壽」がよく原文を引用しているが、文書のニュアンスや交換相手との人間関係を知るにも「原文」のほうがはるかに勝っているし、「読み下し文]
には「勝手読み」のリスクもある。
 「漢字原文」は良くできたもので、漢字を現在でも引き継いでいるわれわれには、たとえなじみのない「漢字原文」であろうとも、飽きずに読んでいるうちに大意はつかめるようになってくるのであるから不思議なものである。
 ともあれ、本書は、「テーマ」は興味深いものであるが内容全般には不満をもった。

レビュー投稿日
2014年2月5日
読了日
-
本棚登録日
2014年2月5日
0
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