辞書になった男 ケンボー先生と山田先生 (文春文庫 さ 69-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2016年8月4日発売)
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本棚登録 : 256
感想 : 29
5

『新明解国語辞典』の山田忠雄。
『三省堂国語辞典』の見坊豪紀。
ふたりの辞書編集者を追ったドキュメンタリー。

おもしろかった!
NHK特番が元なだけあって、検証が深い。
彼らの信念や功績を追うことで、辞書の歴史・問題点・特色などもひもといていく。
辞書の世界が深まる1冊。

もともとは一緒に『明解国語辞典』をつくっていたふたりが、なぜ決別したのか。
ふたりの確執もゴシップ的ではなく、あくまで辞書編集者としてのこだわりに付随する結果、という書き方。
『新解さんの謎』でも取り上げられた「一月九日の時点」の謎も解決して、びっくり。

小口にツメ(インデックス)がついているなど、辞書風のつくりも凝っていて楽しかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 雑学
感想投稿日 : 2019年8月31日
読了日 : 2019年8月31日
本棚登録日 : 2019年8月16日

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コメント 2件

まことさんのコメント
2019/09/29

KOROPPYさん♪おはようございます!
いつも、レビュー楽しく拝見しています。
そして、毎回「いいね!」ありがとうございます!
この本、なんか既視感があると思って読んでいたら、KOROPPYさんのレビューを既に拝見していました。
辞書の世界は奥が深くて面白いですね!
また、何か面白い本があったらご紹介ください(*^^*)
石山茂利夫さんの本も面白かったです♪
(つい先日レビューされていらした方は図書館になかったのであきらめました)

KOROPPYさんのコメント
2019/10/02

>まことさんへ
お返事遅くなってすみません。
こちらこそいつもありがとうございます。
そう言っていただけて、うれしいです!

辞書関係の本は、知的好奇心を刺激されますよね^^
またおもしろい本がありましたら、随時アップしていきます。

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