フランスを中心とする18~19世紀の絵画を題材に、服飾用語を解説した本。
とてもおもしろかった!
「拡大でみる」とあるように、キーワードにまつわる部分を拡大するのがポイント。
絵画全体を書籍に収めるようなサイズではわかりにくい、細部を鑑賞できる。
その細かさとリアルさに、画家の技量はもちろん、そのような服飾を実際に作り上げていた職人たちの技巧にも、驚かされる。
服飾の解説も、用語の説明だけではなく、流行の変遷や、文化の違いも踏まえていて、興味深かった。
母親が握りしめるための、子供服の背中につける紐(リジェール)。
現代も似たものが存在するが、すでに17世紀ごろには見られるとか。
突然どこかに走り出す子どもに苦労するのは、昔も今も変わらないのだな、と思う。
絵画の見方が変わる本。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
雑学
- 感想投稿日 : 2022年7月16日
- 読了日 : 2022年7月16日
- 本棚登録日 : 2022年6月13日
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