謎とき日本経済50の真相―俗説・タテマエ一刀両断 (講談社現代新書 1671)

著者 :
  • 講談社 (2003年6月1日発売)
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感想 : 3
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 本書は、表題は「謎解き日本経済50の真相」となっているが、内容は「インフレターゲット推進」の書であると思った。驚くのは、この書が2003年6月発行の書であることだ。日本銀行は、この当時から10年近く何をやっていたのだろうかと思った。2012年の現在において、日銀は事実上のインフレターゲット政策に踏み込んだように思える。2003年当時にも本書のような議論がされていたのなら、なんと日銀のフットワークの遅いことかと痛感する思いがした。
 すでに「失われた20年」と言われて久しい。日本経済のデフレもいっこうに脱却する気配がない。これは、日銀が無能なのか、財務省が無能なのか、本書を読んでも回答は判明しないが、みな有能であるとはいえないと思った。
 本書では「良いデフレと悪いデフレ」と言う議論もとりあげていることから、この時点ではこのような意見もあったことがわかる。現在では、デフレが様々な諸悪の根源になっていることへの広い合意がなされていると思う。
 本書では、デフレの2大原因として「総需要不足と総供給拡大の同時進行」と「通貨供給の不足」をあげている。原因がわかっていながら、なぜ20年近くデフレ脱却ができないのだろうという疑問を拭い去ることができない。できれば、この疑問に答えてくれる本は無いものかと本書を読んで思った

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年3月5日
読了日 : 2012年3月5日
本棚登録日 : 2012年3月5日

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