最新の知見による「サル学」のエッセイだが、わかりやすく現在の到達点がよくわかり、翻訳もこなれている。実に興味深い本だ。
本書によると「色の薄い皮膚がヨーロッパに出現したのは5000年前」とある。白人の誕生がつい最近だったとは驚く。DNA考古学の進歩は凄まじいものだと思った。
これが事実なら人種差別とは一体何なのだろうか。その馬鹿らしさを痛感する。人間とは何と見かけに左右される愚かな存在なのか。
我々はどこから来て何処へ行くのかとは永遠の問いだが、本書を読んで全く同感する思いを持った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年2月26日
- 読了日 : 2019年2月26日
- 本棚登録日 : 2019年2月26日
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