江戸へおかえりなさいませ

著者 :
  • 河出書房新社 (2016年5月23日発売)
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本棚登録 : 88
感想 : 5
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杉浦さんも、夭折して惜しい作家さんでした。
あちこちに書かれたものをあつめ、最近出されたたエッセイです。彼女がいかに江戸の一庶民としての暮らしを愛したか。
浮世絵は、印刷されたものではなく、本物を見て欲しいという文章にはうなりました。そして、実際にこの後、生の浮世絵を観る機会に恵まれたのですが、まさに納得でした!!
杉浦さんのおかげで、浮世絵が何倍も楽しめました。
ほかにも見事な観察眼と、表現がちりばめられています。
これらの文章を読むと、なぜ杉浦さんが江戸に惹かれたのか、切ないくらいよくわかります。
江戸へおかえりなさい、と言われたのは読者ですが、杉浦さんも、身も心も、江戸からおかえりなさい、と迎えられたのでしょうか。そうあってほしいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ  
感想投稿日 : 2016年7月21日
読了日 : 2016年7月6日
本棚登録日 : 2016年7月21日

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