杉浦さんも、夭折して惜しい作家さんでした。
あちこちに書かれたものをあつめ、最近出されたたエッセイです。彼女がいかに江戸の一庶民としての暮らしを愛したか。
浮世絵は、印刷されたものではなく、本物を見て欲しいという文章にはうなりました。そして、実際にこの後、生の浮世絵を観る機会に恵まれたのですが、まさに納得でした!!
杉浦さんのおかげで、浮世絵が何倍も楽しめました。
ほかにも見事な観察眼と、表現がちりばめられています。
これらの文章を読むと、なぜ杉浦さんが江戸に惹かれたのか、切ないくらいよくわかります。
江戸へおかえりなさい、と言われたのは読者ですが、杉浦さんも、身も心も、江戸からおかえりなさい、と迎えられたのでしょうか。そうあってほしいです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2016年7月21日
- 読了日 : 2016年7月6日
- 本棚登録日 : 2016年7月21日
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