赤朽葉家の伝説

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本棚登録 : 2601
レビュー : 540
著者 :
kosamebitakiさん 桜庭 一樹   読み終わった 

高度成長期に製鉄という象徴的な産業、そこへ嫁いだ、千里眼の娘。迷信と科学が入り混じる祖母万葉の時代だった。娘の時代は高度成長期。そしてバブル。ひとのこまやかな感情をあえて表に出さず、理不尽なまでに事実だけが物語をすすめていく。赤朽葉家という山を背負った、たたら場が、おどろおどろしく思われたのは祖母の語りのうまさか。現代に近づくにつれ、最後が淡々としてくるのは、最初の章は聞き書きという理由があった。聞いているのは現代の孫娘。書いているのは現在。聞き手が本当のことを言っているのかはわからない。何かを隠しているのかもしれない。それが、この手記のはじまりだったのだろう。個性的な人物が数多く出てくるが、混乱はしない。それほど、キャラクターがたっている。最後まで楽しめた。

レビュー投稿日
2013年9月4日
読了日
2013年8月23日
本棚登録日
2013年9月4日
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