このマンガ、かなり面白いというのは噂には聞いていたが──
註:このレビューはマンガではありません。今日日比谷で見てきたこの映画の面白さを伝えたいなということで。
GW中に遠出する予定も無くなったので、久々に映画館に足を運ぼうと、先日ヤフーニュースでイタリア人に大受けしたとの情報を知ったこの映画を二日前にネットで予約。
予約してから観に行って助かった。
朝一番、9時20分開始というのに切符売り場には行列。
しかも観終わった後の帰り際、まだ昼前なのに再び切符売り場を通ったら、係りのアナウンスが
「今から切符を購入されても夜7時の回になります」だって。
もう大人気。
ネットの予告編も面白そうだったし、東京walkerのレビューを読んでも、皆が「面白かった」と書いていたものだから、期待していたが……。
ホントに面白い映画だった!!
『濃い顔一団』と『平たい顔族』の対比が。阿部寛の表情が、演技が。
阿部寛が役者としてデビューしたのは何年前になるのだろう。
確か本来はメンズノンノの専属モデルだったはず。
“背がかなり高くてちょっと男前で顔がでかいくらい”にしか思っていなかったが、こんなにすごい役者になるとは。
当時は全く想像できなかった。
しかも二枚目路線ではなく、三枚目のコミカル路線でこそ、その演技力を発揮。
ウディネーゼ映画祭で、彼の濃い顔、濃い演技がバカ受けだったというのも分かる気がする。
とにかく笑えた。
私の前に座っていた女性など、10分に1回は大きな声で笑っていたのじゃなかろうか。
それほど面白い。
帰宅してから、amazonにマンガを注文しようかと思ったくらいだ。
映画では原作にないキャラの女の子を登場させ、それなりに上手に原作を料理したと思うが、あまりシリアスさにこだわらず、ただただ爆笑という作品でも良かったような気もする。
行くまでは全然知らなかったのだが、作者のヤマザキマリさんが映画のために書き下ろしたという特別篇のマンガも掲載された、100万部限定配布のB6版36Pの冊子ももらえたのはとてもラッキーだった。
この冊子、かなり読み応えがある。
阿部寛×上戸彩インタビューや、『3分でおさらい、ローマの歴史』などもあるし。
この冊子だけで500円分くらいの価値はある。
映画館に観に行くなら、これが無くなる前に、お早めに行かれるのがおトクかと。
- 感想投稿日 : 2012年5月4日
- 読了日 : 2012年5月4日
- 本棚登録日 : 2012年5月4日
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