疾風ロンド (実業之日本社文庫)

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本棚登録 : 7136
レビュー : 839
著者 :
koshoujiさん 東野 圭吾   読み終わった 

「白銀ジャック」と同じ実業之日本社のいきなり文庫シリーズ。

予想通り、いきなり文庫なりのB級ミステリー作品でした。
二時間サスペンスドラマのような展開。
軽すぎて、あっという間に読み終えてしまう。

東野圭吾大先生、気合を入れて書く作品とそうじゃない作品とを上手く書き分け過ぎでしょう。
或いは、はなからコミックミステリーや二時間ドラマの脚本を念頭に入れて書いているつもりでは? と疑いたくもなる。

つい先日読んだ感動の新作「祈りの幕が下りる時」とは月とすっぽん。
見事にキャラもストーリーもセリフもあまり共感しにくい底の浅い作品。

大先生ともなると、ファンが多いので文庫の新作というだけで百万部?。
東野圭吾の名前だけで売れるけど、この内容を他の新人ミステリー作家の名前で出版したら初版で終わってしまうのじゃなかろうか。
まあ、読みやすいのでエンタメとしてはそこそこ楽しめるが、ミステリーとしても小説としてもツッコミどころ満載。
その言い訳は無茶だろうとか、そんなすぐにその言葉を信じるかというようなのを疑いもなく簡単に信じて騙され、あまりにも都合良く物語が進みすぎ。
登場人物全員が頭の悪い人間ばかりに思えてくる。
炭疽菌の扱いにしても「みんなもう少し丁寧にせいよ!!」と言いたくなる。
おいおい、そんなことでみんなを食中毒にさせるのかよ、と思わせる最後の中学生の動機にも切迫感が感じられないし。
「どどめ色ってどういう色?」というセリフには笑った。

権威を傘にきた阿保のような所長とそれに脅かされる気の弱すぎる部下。
「白銀ジャック」でも登場した根津と千晶の軽いラブロマンスも会話文に重みがなく、全く胸ときめかない。あーあ。
東野先生、手抜きし過ぎじゃないの?

それでも、軽い暇つぶしにはなるので、また実業之日本社文庫で出たら読むとは思うけれどね。

レビュー投稿日
2013年12月9日
読了日
2013年12月9日
本棚登録日
2013年12月9日
5
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