この人の閾 (新潮文庫 ほ 11-2)

  • 新潮社 (1998年7月1日発売)
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本棚登録 : 525
感想 : 52
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芥川受賞の表題作含めた短編4作。
家庭を持った女友達との会話劇、東京の下町の移りゆく様をつらつら描写したもの、女友達と林道を散歩する話、友人達と江ノ島沿線を練り歩く話。どれも言語化が難しいが、独特のデフォルメされた文体が時折強い共感を生む。
何も残らない削ぎ落としと反復は、音楽で言うとクラウトロックの様で、不思議な中毒性がある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年6月28日
読了日 : 2024年6月28日
本棚登録日 : 2022年5月19日

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