芥川受賞の表題作含めた短編4作。
家庭を持った女友達との会話劇、東京の下町の移りゆく様をつらつら描写したもの、女友達と林道を散歩する話、友人達と江ノ島沿線を練り歩く話。どれも言語化が難しいが、独特のデフォルメされた文体が時折強い共感を生む。
何も残らない削ぎ落としと反復は、音楽で言うとクラウトロックの様で、不思議な中毒性がある。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年6月28日
- 読了日 : 2024年6月28日
- 本棚登録日 : 2022年5月19日
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