嵐が丘 上下 (新潮文庫)

0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 2
レビュー : 1
木谷りこ★さん フィクション   読み終わった 

<陰鬱な空を、時折真っ白な稲光が裂くような激しい物語。>


 今や、愛読書☆ しかし、初めて読んだ(高校くらい?)時は、気に入らなかったことも覚えておこうと思います★ その本は上下に分かれていて、変なところでぶったぎられているし、古い翻訳調がぎこちないし文も暗いしで、印象がいいとは言えなかったので、今は一冊にまとまったのを持っています。
 ところが、第一印象がふるわなかったにもかかわらず、繰り返し読むようになりました。異様な迫力のある暗さが、忘れられなかったのです★ 止められない嵐のような、その陰鬱さに引きずり込まれ、愛読書にかわっていきました。この話の暗さは、きっとずっと覚えているだろうと思います。

 ヒースクリフなしのキャサリン、キャサリンなしのヒースクリフは存在し得なかったのでしょう。二つに引き裂いた布がもともとは一枚のもので、合わせればぴたりと見事な続き模様になっているみたいな二人。
 灰色の空の下で、時折真っ白に爆発する激しいものを、はじめは恋愛だと思っていました。でも、だんだん分からなくなってきました。恋らしいところも愛らしいところもない。恋愛小説ではないのかも……。これは恋愛と呼べるのか、執着か、執念か、それとも古めかしい表現をすれば、狂気だったのか?

レビュー投稿日
2020年2月27日
読了日
2009年9月2日
本棚登録日
2009年9月2日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『嵐が丘 上下 (新潮文庫)』のレビューをもっとみる

ツイートする