脳の仕組みについて、池谷さんと糸井さんが対話した本
目次
<blockquote>第1章 脳の導火線
第2章 海馬は増える
第3章 脳に効く薬
第4章 やりすぎが天才をつくる
</blockquote>
なかなか面白い本だった。
脳の仕組みに関しては、それほど目立った新しい説があるわけでなく、池谷さんの研究上のエピソードとか、こぼれ話的なのが多かったかな。
これは、対話というスタイルの中で、話が右へ左へと変化するが故のモノだと思う。
杓子定規に決まったようなことを書く普通の本とは違う点だね。
話の中身は面白いけれど、スタイルが対話だから、まとめづらい。
流れが答えみたいなもので、まとめるのがむずかしい。
<blockquote>「経験してわかる」ことに関しては、大人になってからのほうが発達しているのです。三〇歳以上の人のほうが経験した内容を縦横に駆使できますし、年を重ねるほどに脳の働きをうまく利用できるという現象も起こります</blockquote>
この本で興味深かったこと。頭をうまく使う為に経験を増やす。それこそが大事なのだな……と思った。
そしてそれが、つながりに変わる。
<blockquote>年齢を重ねると遠視になるので、顕微鏡の下でピンセットを使うような細かな作業をしにくくなりますが、脳自体は三〇歳や四〇歳を超えたほうが、むしろ活発になると言われているんです。三〇歳以降の脳は、独特な働きをするようになるので、それを利用できるかできないかで、ずいぶん変わってくると思いますよ。</blockquote>
年をとって、意識しないのに、はっきりわかるほど違うんですよね。この微妙な感覚、わかります?
三十歳にはその境界が来るんでしょうかね……。楽しみではあります。
具体的にこうってのがあまり書けない。面白いけれど、残らない。
しかし、コピーライターって人の話は無知であっても話を面白く展開するもんだなぁ……
- 感想投稿日 : 2019年5月1日
- 読了日 : 2009年4月14日
- 本棚登録日 : 2019年5月1日
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