14歳からの社会学 ―これからの社会を生きる君に

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本棚登録 : 1374
レビュー : 171
著者 :
kotarowizardさん  未設定  読み終わった 

子供向けに、社会学を教えるスタンスの本

目次
<blockquote>● まえがき これからの社会を生きる君に

1. 【自分】と【他人】 …「みんな仲よし」じゃ生きられない
2. 【社会】と【ルール】 …「決まりごと」ってなんであるんだ?
3. 【こころ】と【からだ】 …「恋愛」と「性」について考えよう
4. 【理想】と【現実】 …君が将来就く「仕事」と「生活」について
5. 【本物】と【ニセ物】 …「本物」と「ニセ物」を見わける力をつける
6. 【生】と【死】 …「死」ってどういうこと?「生きる」って?
7. 【自由】への挑戦 …本当の「自由」は手に入るか?
8. BOOK&MOVIEガイド …SF作品を「社会学」する
●あとがき いま【世界】にたたずんでいるかもしれない君に </blockquote>
意思というのが後半のキーワード。
前半?どうしても哲学的になってしまうよね……社会をどう生きるべきか?
というのに焦点を当てているから。

それでも前半は感心した。文章うまいなーって。
子供でもわかるLvにまで――まるで横でゆっくりと問いかけるように――書かれた文章は、しつこいぐらいわかりやすい。
人生を達観したような人でなければそれは言えないだろうな……って思う言葉ばかり。

著者は、今の日本がうまく行かない理由を、「共通前提」の崩壊と、「承認」にあるとしてる。
今までの常識が崩れて、それでもがんばらなきゃいけないのに、何をしても褒められることがない……という感じだろうか。だから進むべき方向が正しいのか自信が持てないし、迷う。

また四章の日本の歴史を語る流れもいい。今の時代、つまり近代成熟期には「試行錯誤」が必要だと。日本が良くなっていくごとに、必要な資質が変わってきたのだという言い分には、なるほどと思わされる。五章の本物と偽物を見分けるってのもいいね。
六章は死を扱う。大人でもまともに話できる人はいないんじゃないかな。やっぱりこういうのは葬式に出たことが無いと実感は湧かないかもしれない。

7章の自由っては問題がでかい。ちょっとここだけ難しいかも。
総じて言うと、達観してる人には「何を当たり前な……」、わからない人には「ものすごい本」という感じがする。
なかなか社会学というものがなんとも言えないけれど、生きる為には何が答えなのかのヒントを教えてくれるものなのかもしれない。
<u>世の中の流れとか、生きるうえで誰かが語る人間臭い説法とか、そういうものの塊</u>なんだな……そう思った。
うん。これがわかるのなら、生きるうえで核があるとおもう。
それさえあれば、多少の悩みは、むしろチャンスと考えることができるんじゃないかな……。


……でもさ、これ学問にしなくてもビジネス書とかを大量に読めば自然と身につく思考のような気もしないでもない。結局は経験なのか?

レビュー投稿日
2019年5月1日
読了日
2009年6月23日
本棚登録日
2019年5月1日
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