刑事の冴木仁はとある屋敷で起きた少年少女監禁死体遺棄事件の捜査に乗り出した。被疑者は館の主・灰川十三。かつて彼に拾われ、虐待から逃れた子どもたち6人の生存者は、灰川の犯行を否定していた。そんな中、消息不明だった灰川が逮捕され、事件は急転する!
わざと逮捕され、自供したように見える灰川の不可解さ。取り調べで話し始めた「ハヌマンラングール」という猿の習性。別のオスが群れを乗っ取った時、赤ん坊猿を皆殺しにすることでメスは交尾できるようになり、自分の遺伝子を残すことができる──。
灰川がかくまっていたはずの13人もの子どもたちが殺された今回の事件。これは彼が出したヒントなのか。また、子どもをさらって食い殺す「リッカの悪魔」の話。生存者たちが心の底から恐れている言い伝え。屋敷を去ってから4年間、彼らは何かから逃げ続けていたのか。屋敷に飾っていた「我が子を食らうサトゥルヌス」も印象的で、散りばめられたアイテムが示唆するものが気になる。
自分が狙われた事件を皮切りに、冴木とのタッグで真実を明らかにしようとする花音。その中で並走して調査していた虐待家庭ばかりを狙った暴行事件にも予想外の展開が!まるで割れた鏡のように誰もが傷を持ち、誰かを傷つけてしまう。闇が深まっていく中で、この事件の真相を照らし出すことはできるのか。
まだ明かされていない情報がたくさんあるし、ぼくは花音の事件を狂言かも?と思っているので(手が押したように見えない。むしろ助けるか声をかけようとした手に見える)、まさに暗中模索。特にあのラストの後にどう物語が動くのかと。
- 感想投稿日 : 2022年3月24日
- 読了日 : 2022年3月24日
- 本棚登録日 : 2022年3月24日
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