ハチミツとクローバー 6 (クイーンズコミックス)

著者 :
  • 集英社 (2004年5月19日発売)
3.69
  • (595)
  • (264)
  • (1217)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 4907
感想 : 164
3

「オレは思うよ それはどっちも正しいんだ
大事なのはどっちの道を選んでも それを『言い訳』にしない事だよ」
花本先生の言葉は毎回刺さってくる。才能を持つが故の苦悩。竹本の言葉も思い出す。
「神さま やりたい事があって泣くのと みつからなくて泣くのでは どっちが苦しいですか?」
苦しさは誰かと比べるものじゃなく、みんな苦しい。それだけでいいとぼくは思う。

森田とはぐ、才能の塊同士の恋。それぞれが自分の位置で輝くための。決して触れることのない星同士の恋のようで切ない。

野宮と山田の関係性もいいね。観覧車を背景にしたシーンの美しさ。
真山に対しての「フン 何が完成型だっつの そゆこと言えちゃうとこがまた恥ずかしいってんだよ 自分を未完成とか言っちゃうとこがさぁ でもあの娘はその未完成なヤツのコトがいいって言うんだよ 立場ないよなあ」って言葉も好き。

「自分の幸せを願うということは 自分じゃない誰かの不幸を願うことと オモテウラのセットになっている時があって だとしたらじゃあ私はいったい何を祈ればいいんだろう」
結局、自分にできることはその時できることを丁寧に決めていくぐらいしかないんだろうな。
あと、お父さんの似顔パンはめっちゃ笑った!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2019年10月30日
読了日 : 2019年10月30日
本棚登録日 : 2019年10月30日

みんなの感想をみる

ツイートする