ゴールデンカムイ 6 (ヤングジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社 (2016年3月18日発売)
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本棚登録 : 2403
感想 : 80
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殺人ホテルだよ全員集合!の語呂が良すぎる(笑) 網走へ向かう準備のために杉元一行が立ち寄った札幌。そこで宿泊したホテルがなんと死刑囚・家永のアジトだった。
牛山と鉢合わせしたりする展開はコントさながらの面白さ。「同物同治」を体現している家永の残虐性とドタバタ劇を共存させているのがさすが。自分を高めるために鍛錬をし続けている牛山と、他人から奪ってまで若さにしがみつこうとした家永。「あなたの完璧はいつだった?」と問う家永を見つめる牛山の穏やかな表情が好き。衰えなんて読んでて感じないけど、牛山も思うところがあるのだろうか。

後半は土方たちと尾形が刺青人皮を巡って戦う茨戸編。「いいか小僧ども この時代に老いぼれを見たら『生き残り』と思え」の啖呵に痺れるね。見た目は爺でも気持ちは狼のまま。ぼくもこんな台詞が言えるカッコいいおじいさんになりたいもんだね。気迫はもちろんのこと、目的を達成するための冷酷な決断力に震える。
一方の尾形も得意の狙撃で場を支配する。尾形の思惑は謎だけど、その戦闘力は戦局をかき乱すことに間違いない。杉元・土方・鶴見の三陣営がどう競り合っていくのか面白くなってくる展開。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2019年12月24日
読了日 : 2019年12月24日
本棚登録日 : 2019年12月24日

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