「転校する者が出る程のいじめがあったのに お前ら38人もいて当事者以外誰一人声を上げず ここまで見て見ぬフリをして来た代償だから」
学年主任の国分先生の介入。黒い霧を晴らそうとする大人の本気。
「証拠なんてね出て来る訳が無い イジメではね 証拠が無いのが当り前なんですよ」
この断言がどれほど心強かったか。
ひなたに光が戻ってよかった。そして、張本人の高城に反省の色がないところが現実的。ここは9巻で深掘りされていて、その結末がとても印象深かったな。
林田先生も相変わらずカッコいい。
「結果は大事だけどな桐山 人に伝わるのは結果だけじゃない 世界は結果だけで回ってるんじゃないんだよ」
こんなことを言ってくれる先生がいてくれたら幸せだろうな。
「失望も淋しさも人間には必要な感情です 勇気を出して新しい世界に手を伸ばすのは『淋しさ』ゆえのこと…そうやって人は…自分の小さな世界を赤子のように手を伸ばして広げてゆくのではないでしょうか」
この野口の言葉には「先生ー!!」ってなるね。
将棋の方は、新人王となった零が記念対局で宗谷と戦うことに。嵐の中に入ってさえもいなかった自分と、嵐の最前線で歩み続ける将棋の鬼。この対局で何が生まれるのか楽しみ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2019年11月1日
- 読了日 : 2019年11月1日
- 本棚登録日 : 2019年11月1日
みんなの感想をみる