-夜と朝の境はあいまいだから、どこの境からあの世とつながっているのかわからないよ-
家族旅行で山の谷間の旅館に泊まりに来た私。誰もいないはずの露天風呂に並ぶ影・・・
表題『首七つ』を含む怪奇短編集。
ついさっきまで普通に歩いていたのに、気がつくと妖しの世界へと入り込んでしまったような、じわじわと恐怖がわいてくるような話でした。二段落ちのようなラストがとくにきました。
辻から辻へと死んだ女の霊が徐々に近づいてくる『ヤドカリ』が一番怖かったです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2020
- 感想投稿日 : 2010年12月1日
- 読了日 : 2010年12月1日
- 本棚登録日 : 2010年12月1日
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