法子が好きでした。というか、法子がいちばん近かった。そして、決して得られない真実を安寧と希求して、もがき苦しみ、破綻していく彼らのことを、滑稽でとても愛おしいと思いました。
彼ら一人一人が結論をだすそのルートと意志それ自体が、生き続ける、ということなのだ。
おそらく、真実は必要ない。少なくとも憧子の“真実”は。
読書状況:読み終わった
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近藤史恵
- 感想投稿日 : 2011年9月1日
- 読了日 : 2003年4月19日
- 本棚登録日 : 2003年4月19日
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