青葉の頃は終わった (カッパ・ノベルス)

著者 :
  • 光文社 (2002年10月1日発売)
2.86
  • (1)
  • (5)
  • (53)
  • (16)
  • (1)
本棚登録 : 136
感想 : 34

法子が好きでした。というか、法子がいちばん近かった。そして、決して得られない真実を安寧と希求して、もがき苦しみ、破綻していく彼らのことを、滑稽でとても愛おしいと思いました。
彼ら一人一人が結論をだすそのルートと意志それ自体が、生き続ける、ということなのだ。
おそらく、真実は必要ない。少なくとも憧子の“真実”は。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 近藤史恵
感想投稿日 : 2011年9月1日
読了日 : 2003年4月19日
本棚登録日 : 2003年4月19日

みんなの感想をみる

ツイートする