エピジェネティックス関連の本を連続2作目
NHKスペシャルの『人体 ミクロの大冒険』は見ていない
のですが、本書の中に書いてある通り、映像で細胞や
遺伝子、ホルモン等の活動をとても美しく見せてくれる
のであれば見てみたいと思いました。再放送が
あればみようと思います。
エピジェネティックスに関して、最終章に書かれて
ある二つの内容がとても感慨深いきがします。
『生き抜くために、胎内にいる時から環境を探り、準備しようとする。そして生きている環境に合わせてよりよく変化していく。その変化の源こそ、細胞という存在ということになる。その変化する細胞でつくられている私たち。その主体は何なのだろう。
いくつの細胞が集まったとき、私という主体が現れるのか。それは、たくさん集まれば浮かび上がる幻のようなものなのか。細胞たちが移ろい変わる中でも、確かなものとして存在しているのだろうか。』
『もしも私たちの経験がエピジェネティックスという形になって子どもたちへ引き継がれていくなら、私たちの日々の思いや努力もやがて未来へと引き継がれる気がする。私たちの内なる細胞社会は、現実の社会を反映しているとともに、未来の社会を描きだすキャンパスでもある。生命をおびやかされるような過大なストレスを経験すれば、その影響は世代を超えて続いてしまう。平和な社会を築くことは、子孫たちの中に健全なよき細胞社会を作る大事な要件なのだ。』
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
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- 感想投稿日 : 2014年9月12日
- 読了日 : 2014年9月12日
- 本棚登録日 : 2014年8月14日
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