南方熊楠/柳田國男/折口信夫/宮本常一 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集14)

  • 河出書房新社 (2015年4月10日発売)
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日本民族学の大家の4人の作品集
南方熊楠・柳田國男・折口信夫・宮本常一
南方熊楠は、『神社合祀に関する意見』
各地の神社が廃止されていくことに強い危機感を
もって意見書として書いてあるもの。神社をはじめ
日本における宗教的施設の役割や重要さ、もしくは
それが亡くなってしまう場合の民族として失う
ものを体系だてて整理して書かれてある。
少し難解ではありますが、とても趣のある内容で
あると思います。
柳田國男は民族史や古代からの日本の成り立ちに
ついての考え方や意見、考察がのべられている。
『海上の道』『根の国の話』『何をきていたか』
『酒ののみようの変遷』
折口信夫は、『死者の書』貴族の生活と仏教感
日本人がとらえる宗教感や死生観が美しく
語られているのですが、少し難解。
『我が子・我が母』『声澄む春』『神 やぶれたまふ』
は鬼気迫った感じで戦争に対しての憎悪が語られている。
宮本常一は、対馬や九州。日本各地の漁村・や寒村
の老人から語られる話をもとに、日本の原風景
や生活風景を克明に語られている内容。
私が子どもだったころ、うっすらとそういうこと
などがあったようなことを覚えていることが
何点かありましたが、もうなくなってしまった
日本の原風景・風俗・生活なのであろうと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 最近読んだ本
感想投稿日 : 2015年6月21日
読了日 : 2015年6月21日
本棚登録日 : 2015年5月5日

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