編者・東浩紀が関係した4つの対談・鼎談の編著であるため、読み物としての論理性に欠ける部分がややある。しかし、1人の著者が論理的に構築した専門書ではなく、対談・鼎談の編著であるからこそ、その内容は示唆に富んでおり、非常に読み応えがある一冊だった。
このような対談・鼎談の編著は、東×新城×桜坂の対談で東浩紀が述べているような、文脈を完全に共有せず、固有名詞を中心にコミュニケーションが展開されるために生じる発話の可能性を、まさに体現している編著であるように見受けられた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
哲学・思想
- 感想投稿日 : 2013年3月2日
- 読了日 : 2013年3月2日
- 本棚登録日 : 2013年2月19日
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