冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)

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本棚登録 : 8652
レビュー : 924
著者 :
ksk84さん レビュー有   読み終わった 

辻村深月さんのデビュー作。
「かがみの孤城」に引き続き手に取った。

設定がなかなか面白い!
雪の中、隔離された校舎の中に集められた生徒達。
その中にはすでに自殺した人物がいるらしい、でもそれが誰なのかが思い出せない。
一人一人減っていく生徒、一体誰がその犯人なのか。
もう先が気になって気になって…一気読み不可避でした(´∀`*)

最後まで読んだ感想としては…
うーん、何となく腑に落ちず…というのが正直なところ。
「この生徒の中から」と繰り返し強調されるので、途中からそれ以外のオチは受け付けられないという気持ちになってしまっていた。
かなり長いこと焦らされるので、「メンバー内から納得感のある理由、理屈の上でさらに驚きの展開」まで期待値が上がってしまっていて…
そこが満たされずといった感じでした。

一人一人のエピソードが長く、間延びしている感じは否めなかった。
もう少しコンパクトでも良かったかなという感覚。
後半はオチだけ知りたくなってしまい、ちょっと流し読みしてしまった。

辻村さんの中でもかなりエンターテイメント性に寄せた作品。
設定+プロットで勝負している感じ。
個人的には、もう少し登場人物の内面に迫る作品の方が辻村深月さんの真骨頂ではないかと感じる。

作者の名前が登場人物として出てくる小説を始めて読んだ。
色々と勘ぐってしまう(自分の名前だからきっとストーリーに大きく絡むはず?とか)ので、小説を純粋に楽しむなら関係の無い名前の方が良いかと。
「心優しく繊細なキャラ」という立ち位置もまたちょっと…(笑)

<印象に残った言葉>
・その人の話をしているのに、思い出せないんだよ!その人の顔も、名前も。その人が誰だったのかもっ!(P120 上、充)

・屋上に立っていたのは、角田春子だった。(P442 下)

・その声に、菅原榊は顔を上げる。顔に色濃い苦笑を浮かべながら、「深月」と教え子の名前を呟いた。(P474 下)

<内容(「Amazon」より)>
エンターテインメント界注目の大型新人・辻村深月が贈る青春小説
閉じ込められた8人の高校生――雪はまだ降り止まない
「ねえ、どうして忘れたの?」

雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろう――。第31回メフィスト賞受賞作。

レビュー投稿日
2018年5月4日
読了日
2018年5月4日
本棚登録日
2018年5月4日
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