『掏摸』の兄妹編ということで手に取った本。
うーん、どうも『掏摸』ほどのめり込まなかったかなぁ。
前作のようなスピード感+ハラハラするシーンも無く…
「木崎」も前作よりスケールダウンした感があり、というかコイツは何がしたいんやという感じも否めず。
なんとなく作品に漂う中二病感が自分の肌には合わず、ストーリー自体も薄っぺらく感じた。
中村さんと期待してしまったいただけに、ちょっと残念だったかな。
そこそこ高いレビューにもイマイチ賛同できずでしたm(__)m
<印象に残った言葉>
・この世界には、使い古され、誰もが心地いい言葉が溢れていて、わたしのような人間を苦しめる。大勢が頷ける言葉は、その言葉に頷けない者達を、疎外感によって苦しめることがある。大勢の頷ける言葉に、全ての人間が頷けるわけじゃない。(P132・ユリカ)
読書状況:読み終わった
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レビュー有
- 感想投稿日 : 2017年6月17日
- 読了日 : 2017年6月16日
- 本棚登録日 : 2017年6月16日
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