『成瀬の続・圧倒的「無敵感」でエンドルフィン全開のNo.1青春小説』


前回作品がスゴく面白かったので、また成瀬に会いに続編も(笑)

なっはっはっはーーーーー、最高じゃんけーーーーーーーーーヽ( ̄∇ ̄;)ノ=3=3=3

面白過ぎ&素敵過ぎて、おじさんもう成瀬にメロメロ…(´∀`)

やっぱり成瀬の圧倒的、そして悟空的(笑)な無敵感が最高ですねー。
そしてさらに、彼女の真っ直ぐさ・ピュアさが良いんだろうなと…そこが捻じ曲がってしまったおじさんの心を打つのかなと(笑)
「正しいと思ったことをやるだけ」みたいな姿勢が、もう読んでいて眩しさが過ぎるなぁと。

あと多幸感がもう異常過ぎて、終始ニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤしながら読んでたような気がします…それくらい幸せな気持ちにしてもらえる作品かなと(^ ^)
逆に、最後の方になってくると「後少しで読み終わっちゃう…」っていう悲しさが出てくるのが難点ですが、そこはやむなし…(笑)

普段は重たい小説の方が好みではあるんですが、たまにはこういったライト&フィクションにぶっちぎった小説も良いなぁと。

あと、印象に残るフレーズも多数ありました、個人的には成瀬の下記セリフが素敵だなぁと…( ´∀`)

「何になるかより、何をやるかのほうが大事だと思っている」

ちなみに、2作目を読み終えた今、すでに1作目をもっかい読みたいっていう気持ちが芽生えているので、ひょっとしたら無限ループで読める作品かもしれません…(笑)

そしてさらなる続編、大いに期待して待ちたいと思います…宮島先生、お願い致します…(*´∀`*)


<印象に残った言葉>
・何になるかより、何をやるかのほうが大事だと思っている(P26、成瀬あかり)

・今のあかりだってもちろんかわいいのだけど、どこか「思ってたんとちゃう」という違和感が拭えない。(P44、成瀬慶彦)

・ファイルに収められた思い出のあかりじゃなくて、今のあかりを見るべきだった。(P69、成瀬慶彦)

・わたしの自宅の電話番号だ。「コンビーフはうまい」と覚えてくれ(P111、成瀬あかり)

・はい、その気になれば話せます(P140、成瀬慶彦)

・将来が心配になるほど成瀬ガチ勢である。(P175、島崎)

・これからもずっと、成瀬を見ていられますように。さっき神社で祈ったことを、琵琶湖に向かってもう一度祈った。(P199、島崎)

<内容(「BOOK」データベースより)>
成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー主婦、観光大使になるべく育った女子大生……。個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!? 読み応え、ますますパワーアップの全5篇!

2024年3月29日

読書状況 読み終わった [2024年3月29日]

『「祖母姫とのエピソード」よりも「一流ホテルマンのおもてなし」の方が印象強めなエッセイ』


蟹ブックスさん(「でああす」の作者、花田菜々子さんの本屋)にて激推しだったので購入、読了。

ううーん………面白く無いことは決して無いんですが…スゴく激推しだっただけに、ちょっと期待値まで到達しなかったかな…?という感じ。

自分的には「祖母姫」よりも「バトラー・ティム」の方が印象に残ってしまった(「イギリス人のキザ具合ってかっこええなぁ」とか(笑)、「感動を与えるおもてなしってこういうことなのか」とか)んですが、皆さんはどんな風に感じたんだろう…?

という視点で、他の方の感想も眺めて見たいなと思う。

<印象に残った言葉>
・風格があるから、宮様が来たんじゃないかと思ってなかった?驚かせてしまったんじゃないかと思って心配していたの(P26、祖母)

・小説を書いて食べていくんなら、そういう書き手になりなさい。有名になりたい、褒められたい、売れたい……そういう欲はグッと抑えて、何より、誰かの心に寄り添うものを書きなさい。自分のためだけの仕事は駄目よ。たとえ売れなとしても、儲かったことよりも、たくさんの人の心に触れられたことをこそ喜んで、感謝もなさい(P67、祖母)

・もっと綺麗になれる、もっと上手になれる、もっと賢くなれる。自分を信じて努力して、その結果に生まれるのが、自信よ(P96、祖母)

・謙虚と卑下は違うものなの。自信がないから、自分のことをつまらないものみたいに言って、相手に見くびってもらって楽をしようとするのはやめなさい。それは卑下。とてもみっともないものよ(P247、祖母)

<内容(「BOOK」データベースより)>
祖母と孫娘の、笑って泣ける英国珍道中!!

正月の親戚の集まりで英国留学の思い出話を披露した孫娘(著者)に、祖母が「一度でいいからロンドンに行きたい、お姫様のような旅をしたい」と告げたことから、一族総出で支援する5泊7日の豪華イギリス旅行が決定! だが、そもそも著者が留学で培ったのは「行き当たりばったり体力勝負の低コスト海外滞在」ノウハウで、高齢の祖母をお姫様のようにもてなす旅とは真逆のスキルだ。資金面こそ親族の全面フォローがあるが、慣れないツアコン(秘書)役を任命された孫娘の心には不安しかない。
しかし、いざ現地に到着してみれば……大英博物館、ロンドン塔、ハロッズにフォートナム&メイソン、ロンドン三越にオリエント急行、5つ星ホテルのおもてなし、そして憧れのアフタヌーンティー……初めての祖母とのふたり旅は、楽しみもトラブルも山盛りで毎日が刺激的だ。果たして著者=《秘書孫》は、強くてキュートな《祖母姫》を満足させることができるのか?
頑固で優雅な祖母姫の名言続出! 底抜けにおもしろく、やがてホロリとする――著者がまだ「コムスメ」だった頃の、「自己肯定感」にまつわる極上エッセイ!!

2024年3月24日

読書状況 読み終わった [2024年3月24日]
カテゴリ レビュー有

『ひたすらに「お洒落感」が満載のランニング雑誌』

六本木蔦屋書店で見つけた本作、表紙から溢れ出すお洒落感に惹かれて購入、読了(笑)

イギリスのランニング雑誌を日本語訳した本誌。
ちょっと分からないところもある(全体的に読みにくいとか、誰やねんコイツ?的な記事が多い笑、という意味で)ので、ざっくりと全体を流しながら、興味があるページを読み込む感じ。

個人的には井原和一さんの特集面白いなと…
「夢は100マイルレースを100回完走すること」とのこと…( ̄∇ ̄)
そして、15年経過で今は68本完走らしい。
やっぱ頭のネジ外れまくってる人の話って聞いてて最高にオモロイなと…(´∀`)www

あと、印象に残るフレーズもパラパラと…

・走ることと物語を読むことは似ている
・アリストテレス、喜びや幸福は3つに分類される、快楽、情熱、目的、ランニングの喜びもまた同じ

まあ…あくまでもお洒落雑誌かなーとか若干小馬鹿にしながら読んでたけど、いざ読み終わってみたらちょっと面白かったかも…( ´∀`)とか思っている自分がいる…
なんなら、ラストのページ「NEXT ISSUE SPRING 2024」でちょっと次号も欲しくなってるっていう…(笑)

結局このお洒落感にやられているのか?(笑)、それとも実は何かしらの魅力がある作品なのか…?

とりあえず、次号の購入はその時の自分に任せてみようかな…( ̄∇ ̄)笑


<内容(「BOOK」データベースより)>
・UK発、美しいビジュアルと共にランニングカルチャーを語る雑誌が『Like the Wind』です。ランナー達が自然や都市、社会の中で困難に直面しながらも自分なりの希望や未来を見つけていくストーリーを発信してきました。この『Like the Wind』の日本版を木星社編集(協力・黒鳥社若林恵氏)でお届けします。「新しいランニング」をテーマに、800に及ぶ英語版の記事アーカイブからの翻訳セレクションと日本版独自記事をまとめた一冊です。

・Like the Wind 日本版#01では、パンデミックを経た世界でいま走ることはどういうことなのか、具体的にどんな変化を多くの人にもたらしているのかということをまとめています。トレイルランニングやロード、トラックを問わず走る人/ランナーの声を、インタビューを通して。走る喜びやメンタルヘルス、歴史、人種、都市と格差、チャリティ、コミュニティをいったテーマを、レポートや論説記事で。古今東西のランナーのいまについて、随想やコラムで。各地のランナーやジャーナリスト、作家が自分のスタイルで走ることとその世界がどんなものなのかを表現しています。そこに描かれる「新しいランニング/NEW RUNNING」は、すでに私たちが知っていたことなのでしょうか、見たことのなかったものなのでしょうか。
ぜひ感想をお寄せください。www.likethewindmagazine.jp instagram@likethewind.jp

2024年2月16日

読書状況 読み終わった [2024年2月16日]
カテゴリ レビュー有

『自分以外の夫婦のリアルな暮らし、またその中でのパートナーに対する思い・考え方が覗き見できる作品』

本屋B&Bにて見つけて、タイトルに惹かれて購入、読了。

向坂くじらさん、初めて読みました。
どうやら本業は詩人さんらしく、確かにリズミカルで小気味良い文体だなぁと( ̄∇ ̄)

本作の面白さは、夫婦間を主体にしたエッセイで、かつ「自分以外の夫婦のリアルな暮らし、またその中でのパートナーに対する思い・考え方が覗き見できること」なのかなと。

他の夫婦のそういったものって普通は触れることが無いので、そこを覗き見しながら自分との違いについて考えるっていう行為は何気に新鮮なことなのかなぁと…(´∀`)

くじらさんはとても旦那さんへの興味・関心が強い方だなぁと…そしてそれに比べて、自分は圧倒的に自分のことばっかり考えてんなぁ…(´∀`=)とか、そんなことを思ったりもしました(笑)

そういった意味で、他の方の感想も気になるなと(笑)

面白かったところ、印象に残った言葉もパラパラとあったので、以下に記載。

<面白かったところ>

P84、寛容さと正しさ、どっちも取ろうとすんな。どっちか諦めろ!
→そっちでいくのかよ

P92、おととい買ったはずの八百グラムの豚肩ロース肉がない!

P115、ちなみに霊感のある人の言う台詞でいちばんかっこいいと思うのは、「ここは、霊の通り道になっていますね」。

P126、古くからの言い伝えによれば、書くことに窮したときには、おいしいカレーの作り方を書くといいらしい。

P144、鼠蹊部にクレジットカードを通す

P147、常温は大人の世界

P152、ごめんね、ハイジニーナちゃん

P154、ハイジニーナ・ハイ

P160、世紀の発見とはこのこと(だじゃれです)。

P175、なんだいなんだい、びびりやがって。くされチキンがよ。

<印象に残った言葉>

P38、よく、論理的であることと客観的事実であることが混同されるけれども、実際のところ、その両者はイコールではない。「自分はかくも論理的である!」と思っているときにはそれこそがただひとつの事実のように感じやすいけれども、論理というのはむしろ、混沌とした事象にどのように線を引くか、ということであって、それは凛と立つ主観そのものではなかろうか。

P150、もしかしたら、愛を適切に温めるのは、それではなかろうか。いつでも、夫になにかしたいと思っている。できたら、夫を大切にしたいと思っている。それをぐっとこらえて、夫の存在をひとつ飛ばしに、代わりに夫の睡眠や、夫の仕事や、夫の家族や、夫の身体を大切にする。夫の持っているものを、わたしが一緒に大切にする。それが、強すぎず弱すぎもしない、愛というものの適温ではなかろうか。

P165、話すことに長けた人たちにとっては、ときに「話す」が「思う」より先に立つらしい、ということだ。


<内容(「BOOK」データベースより)>
デビュー詩集『とても小さな理解のための』が5刷。
現在最もメディアから注目を集める詩人・向坂くじら、初の散文集。

「まずもって、あの夫というやつは臆病すぎる。合理的であるということを隠れ蓑に、ただ予期せぬものの訪れを怖がっているだけ。なんだい、なんだい、びびりやがって。くされチキンがよ。だいたい、すべて計画通りの毎日なんてつまらないじゃないか。(中略)そのくされチキンがある日、なんの前触れもなく急須を一式買って帰ってきた」(本文より)

暮らしより大切なものがある人間は、いかにして暮らせばよいのだろうか?

2024年2月6日

読書状況 読み終わった [2024年2月6日]
カテゴリ レビュー有

『伊坂さんっぽい&かなり良作なだけに、やっぱり「マリアビートル」を読んだときのあのワクワク感が懐かしくなっちゃった作品』

久々の伊坂さんの新作&殺し屋シリーズとのことで、ソッコーで購入して読了。

うーーーむ、なかなか…いや、むしろかなり良作…うん、かなり良く出来ていると思いました、本作。

今回は登場人物も多くてかなり複雑で難しいと思うんですが、伊坂さんお得意のパラレル話が進みながら繋がってくる感じ…そして途中のスリリングな展開も面白い…そして、しっかりと一気読みしちゃったし…

ううむ…でもやっぱり「マリアビートル」なんだよなぁと…「高良と奏田」じゃなくて「檸檬と蜜柑」なんだよなぁと…m(_ _)m(笑)
正直、そう思っちゃってる自分がいることに気付きました。

自分が伊坂作品の中で好きな要素として「ウィットに富んだ&洒落た会話」ってのがあるんですが、それも何かこう無理して言おうとしてるように見えてしまって…

なんかここまで来ると、もはや作品がどうこうというよりも、自分の慣れってのが影響しているのかも…
今回の作品が良作だっただけに、逆にそんな風に感じたりもしました…ここまでの気持ちになったのは、初めてかもなぁと…m(_ _)m

ちょっとまあ迷いはありますが…でもやっぱり大好きな作家さんだし、もう少し継続して読んでみようかなとは思います。

伊坂さん作品で、またあの頃みたいなワクワク感を感じられる読書体験ができる日が来たら良いなぁ…( ; ; )


<印象に残った言葉>
・スイスイ人って、だいたい他人を巻き込むんだよね。彼氏がいたほうが幸せ、とか、みんなでわいわいしようとか、一人じゃできないことばっかり。わたしは一人で家にこもっているだけでも楽しいんだけど、あっちはそれを、可哀想な生き方だと思ってる節がある(P5、マクラ)

・あんなの幸せじゃないよ。見せびらかさないと幸せを感じられないんだから(P29、ココ)

・見るからに胡散臭いやつにも騙されるらしいよ。花粉症のカブトムシを救いたい!とか(P59、真莉亜)

・セリヌンティウスの気持ちが分かったよ(P164、奏田)

・柚子胡椒?そんなの入ってないでしょ(P290、真莉亜)


<内容(「BOOK」データベースより)>
そのホテルを訪れたのは、逃走中の不幸な彼女と、不運な殺し屋。そして――

累計300万部突破、殺し屋シリーズ書き下ろし最新作
『マリアビートル』から数年後、物騒な奴らは何度でも!

やることなすことツキに見放されている殺し屋・七尾。通称「天道虫」と呼ばれる彼が請け負ったのは、超高級ホテルの一室にプレゼントを届けるという「簡単かつ安全な仕事」のはずだった――。時を同じくして、そのホテルには驚異的な記憶力を備えた女性・紙野結花が身を潜めていた。彼女を狙って、非合法な裏の仕事を生業にする人間たちが集まってくる……。

そのホテルには、物騒な奴らが群れをなす!

2024年2月5日

読書状況 読み終わった [2024年2月5日]
カテゴリ レビュー有

『成瀬の圧倒的な「無敵感」でおじさんのあの頃も思い出させてくれる青春小説』

「こんな上手くいくはずがはない」、「非現実的だ」、そんなこと言うヤツはそもそも青春小説を読むんじゃないよと(笑)

青春小説ってのは、あの頃の「無敵感」を少しでも感じさせてくれるのが良さなんだと…改めてそう思いました(´∀`)

素敵だなー、成瀬…( ̄∇ ̄)
って思わず一人つぶやいちゃうくらい、魅力&破壊力がある主人公だと思います(笑)

そして今、感想を書く中で続編「成瀬は信じた道をいく」(24/1/24発売)が出ていることを知ってちょっと軽い涙目&パニックに…((((;゚Д゚)))))))

とりあえず…信じて買ってみようと思う…(*´∇`*)(笑)


<印象に残った言葉>
・島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う(P6、成瀬)

・成瀬が言うことはいつでもスケールが大きい。小学校の卒業文集に書いた将来の夢は「二百歳まで生きる」だった。(P9)

・わたしが思うに、これまで二百歳まで生きた人がいないのは、ほとんどの人が二百歳まで生きようと思っていないからだと思うんだ。二百歳まで生きようと思う人が増えれば、そのうち一人ぐらいは二百歳まで生きるかもしれない(P155、成瀬)


<内容(「BOOK」データベースより)>
2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。
コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。
M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。
今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。
2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説!

2024年1月31日

読書状況 読み終わった [2024年1月31日]

『大人も子供も学べるエベレストの魅力が詰まった絵本』

職場の方にプレゼントで頂いた本書。
「世界一高い山」の本なので、せっかくなら「日本一高い山」の麓で読んでみようと、ふもとっぱらキャンプ場に連れていき読了(笑)

エベレストに本当に無知だったので、素直に勉強になった素敵一冊でした…(´∀`)

以下、印象に残ったお話。

・エベレストが有名になったのは150年前、イギリスのインド測量局が「世界一高い山」と報告してから

・エベレストはインド測量局の長官の名前、ネパール人は「サガルマータ(宇宙のてっぺん)」、チベット人は「チョモランマ(世界の母なる女神)」と呼ぶ

・1953年に初登頂、エドマンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイ

・エベレストに登るのは熱帯から北極へ向かうようなもの(確かにそうだなと、寒さばっかり意識してた)

・登るチャンスは天気が良くなる春、夏終わりの数週間だけ

・夏場でも最高気温-6℃、夜には-37℃まで下がる

・人類ではじめて5大陸の最高峰登頂に成功した人物は、日本人冒険家の植村直己(うえむら なおみ)さん
※ 本書には書いてないけど、エベレストを除く4大陸は単独登頂

そして、やっぱり最終的に植村直己さんの偉大さに気付くっていう(笑)

ひとまず、「本書も素敵だったし、植村直己さんも凄まじかった」という結論で…( ̄∇ ̄)笑


<内容(「BOOK」データベースより)>
この絵本は、あなたを、世界一高いエベレスト山につれていってくれます。エベレスト山の歴史、地理、気候、文化を知り、それに登るという大冒険を体験させてくれます。どんなものを用意し、どんなことに気をつけたらよいかがわかったら、さあ、出発!あなたはきっと、きびしい寒さ、強風、なだれ、凍傷、それに酸素の少なさに苦しめられることでしょう。でも、だからこそ、エベレストの頂上は、人々をひきつけてやまないのです。エベレスト山の頂上に立つことは、地球のてっぺんに立つこと。エベレストに関する情報が満載。

2024年1月30日

読書状況 読み終わった [2024年1月30日]
カテゴリ レビュー有

四角さんブームの流れで「バックパッキング登山紀行」に続き本作も。
書店&ネットでは品薄で真っ当な値段に買えず、待ちに待ってやっとメルカリで購入、読了(笑)

うーーーん…まあ、それなりだったかなという感じ…( ̄∇ ̄)笑
他の四角さん本(特にミニマルシリーズとか)が良過ぎだっただけに、逆に「まあ普通の本だな」ってなっちゃったかなと…

登山、ULに関する知識は今まである程度身に付けて来たベースがあるので、あまり目新しい内容はなかったかなと。
逆に言うと、それくらいは知識レベルを上げて来ているということなのかなと…まあそれを知れたことが良いことかなと(笑)

とにかく、印象に残ったのは「釣り(フライフィッシング)をミックスしたスタイルがすこぶるイカしてる&最高そうだな」と…( ̄∇ ̄)
(「バックパッキング登山紀行」との合わせ技で笑)

とりあえず、もう「釣り」は始めるって決めた(笑)
鉄は熱いうちに…的なノリで、フライフィッシング調べて、とりあえずノリでやってみようかなと…(*゚∀゚*)

四角さん曰く

「登山に釣りが加わると山旅の世界はさらにアップグレードする、騙されたと思ってぜひ一度バックパックに釣り具を忍ばせてみてほしい」

「人生の道を正しく踏み外し、幸せな山人生を手にしたい方は、ぜひ挑戦を」

とのことなので、とりあえず華麗に騙されてみようかな…( ̄∇ ̄)


<内容(「BOOK」データベースより)>
「山でも人生でも、身軽こそが自由への扉だ」
「世界にはまだ、歩いてしか見れない景色がある」

これは世界を舞台に自由な人生を創造し続けるミニマリスト、ビジネス書ベストセラー作家・四角大輔の言葉だ。

ユニークなギア&ウエア軽量化メソッド、独自のコンパクトパッキング術、食事学と体メンテナンス学、大自然で快適に過ごす知恵。
彼が30年かけて構築したこれらの流儀によって、自由に山を旅する「バックパッキング登山」を誰もができるようになり、人生までも自由になるという。

彼がNZで営む自給自足ライフや、機内持ち込みパック1つで世界中を旅するフリーダムジャーニーのルーツは、バックパッキング登山にあった。

この本は、アウトドア初心者から登山や釣り経験者まで、そして「自由に生きたい」と願うあなたのための、究極の野外遊び秘伝書であり、新しい生き方の指南書だ。

同時発売の、四角大輔冒険記『バックパッキング登山紀行~歩いてしか行けない世界へ』を併せて読むことで、その真髄はより伝わるだろう。

「バックパッキング登山こそが、究極の旅。あなたが一生忘れることのできない、震えるような絶景に出会えますように」

2024年1月25日

読書状況 読み終わった [2024年1月25日]
カテゴリ レビュー有

雪山登山にチャレンジしてみたいなぁーと思っていた中でモンベルで見つけたので購入、読了。

改めて雪山について学んでみて、その複雑さが分かったなぁと…加えて、自学&本だけでは無理なことも理解できた(笑)

全体像は何となく理解できたので、この知識をベースにして講習会等に参加して実際の動き方を学ぼうかなと。

体系的に学べるのはやはり本だなと、雑誌よりも明らかに得られるものが多く良い一歩を踏み出せた感じ。

あと、読みながら何となく思ったのは、人間って単なる趣味なのにこんだけの大変さと命のリスクまで背負って雪山に挑むんだなと(笑)
冷静に考えたら若干頭おかしいけど、でも余りあるくらいの「楽しさ」があるんだろうなと…( ̄∇ ̄)

ひとまず低山に日帰りで登ってみて、その後テント泊でもやりながら雪山の魅力を味わうところからはじめてみようかなと…(´∀`)
面白ければ、本格的な技術も講習会等で学びに行ってみようかなと。

まだまだ登山の楽しさは無限にありそうだな…(*゚▽゚*)笑

〈不足装備(テント泊まで含む)〉
・ピッケル
・スノーソー、ポールに装着するコンパクトなやつあるらしい
・ショベル
・ペグ、雪用
・ガスストーブ、アルストだと水作りが厳しい

〈動画で確認するもの〉
・アイゼン&ピッケルでの歩行
・キックステップ
・滑落停止(初期制動、肩制動、腰制動)
・ラッセル
・雪稜、雪屁、雪壁
・ビレイ技術、①スタカット(ピッチクライミング)、②コンティニュアス(サイマルクライミング)
・ペグの固定方法
・ホワイトアウトへの対応方法(厳しいときはどうやり過ごす?、ビバーク?)


<内容(「BOOK」データベースより)>
雪山入門者に好評の入門&ガイドがリニューアル!
より入門者、初心者にやさしいつくりになった最新版。

雪山登山を始めたい入門者にとって知っておきたい雪山の知識と技術と、実際の登山計画の役に立つルートガイドが一冊に。
前作をより読みやすくバージョンアップし、最新情報を掲載した改訂版。

■内容
第1部 雪山技術
[1]概要
雪山の魅力/雪山のエリアと特徴/雪山登山のジャンル
[2]計画
雪山登山の計画/雪山の気象(1)冬 12~2月 (2)春 3~5月
[3]用具
雪山用登山靴/ピッケル/アイゼン/ワカン、スノーシュー、ストック/その他の一般装備/非常用具/
ウェア(1)レイヤリング (2)ベースレイヤー (3)ミドルレイヤー (4)アウターシェル (5)手袋、ソックス、帽子、スパッツ/クライミング用具
[4]歩行技術=雪山ルートのアウトライン/雪上を登山靴で歩く/アイゼン歩行/滑落停止/ラッセル、耐風姿勢/ルートファインディング
[5]ビレイ技術=雪上確保(1)ビレイ技術の必要性 (2)ロープの結び方 (3)雪上のアンカー (4)雪上のビレイ (5)その他のビレイ
[6]宿泊・生活技術=山小屋に泊まる/無人小屋に泊まる/雪山用テント/テント泊の装備/テントで泊まる/テント生活の工夫/雪洞に泊まる/ビバーク
[7]危険への対応=雪山の危険/雪崩リスクの予測/雪崩レスキュー/転倒・滑落/風雪とホワイトアウト/低体温症/凍傷/その他のリスク/雪上技術の練習

第2部 雪山ルートガイド

2024年1月23日

読書状況 読み終わった [2024年1月23日]
カテゴリ レビュー有

初めて読む石川直樹さんの作品、職場の方に紹介されて読了。

エベレスト登頂時の日記、なかなかに面白かったです(^^)

入口のところでまず「高2でインド一人旅」って書いてあって、ソッコーで「あーこの人も植村直己さんと同じくイカれ属性の人かーーー」って( ̄∇ ̄) ※最大級の褒め言葉です

頭のネジが飛んでる人達の話って、やっぱ面白ぇなと(笑)
「エベレスト頂上からスノボで降りる変人」とかも出てくるし…なんかこう厨二心がくすぐられるんだよなぁ…(´∀`)

心に残る話もいくつかありました。

『「世界で一番高い場所(つまりはエベレスト山頂)=人間の限界高度』が一致しているのは偶然なのか?何か意味があるのか?」
→これも同じくめっちゃ厨二心をくすぐられるなぁと(*´∇`*)笑

『ぼくは登山という行為の意味を自分自身に問いながら、それでも登ることをやめない。なぜか。それは新しい発見や出会いがあるからだ。山に登っているの、見たことのない世界、見たことのない自分自身と出会う。そこからまた別の世界が広がる。安心できる土地で、慣れた仕事を続け、気心の知れた友人たちと暮らすことは究極の幸せかもしれない。しかし、世界はもっともっと面白いことに溢れている。新しい世界を見ずして、ぼくは漫然と毎日を過ごしながら時間を浪費したくない。』
→とりあえずカッコ良過ぎたので心に深く刻んだ(笑)

一方で、改めて考えたのは「実質的にシェルパの助け無しには登れていない」という話。

植村直己さんも「ゾロゾロとシェルパを引き連れて登るという登山に疑問を感じて単独登山を始めた」と書かれていたし、服部文祥さん(岳人の編集部・サバイバル登山家)も「シェルパと登山家の違いは経済力のみであり、アンフェアだと感じた」と書かれていて、自分もその意見に同意する。

もちろんエベレストを登ることもカッコ良いと思う一方で、例えば植村直己さんのような単独登頂、つまり「誰の力も借りない」という挑戦の方がより強く憧れるなぁ…とか、そんなことを考えたりもしました。

ちなみに、本書中で一番笑ったのは「モニカTバックの乱」でした( ̄∀ ̄)

笑えるような箇所はココ以外には無かったと思うので、石川さんはここのワンパンに賭けたのかな…?(笑)

<内容(「BOOK」データベースより)>
「2011年5月20日午前6時12分、10年ぶりにエベレストに登頂しました。頂上は快晴無風。」

石川直樹、10年ぶりのエベレスト登山日誌。

10年前にエベレストの頂上で湧き上がった小さなひとつの思いを実現させるために……。
写真家・石川直樹が、ふたたび世界の頂に立つまでの、約半年間の克明な記録。

2024年1月17日

読書状況 読み終わった [2024年1月17日]
カテゴリ レビュー有

『重厚な物語、そして圧倒的な没入感で「生きること」の難しさと希望を感じることができる、魂を揺さぶる傑作』


蟹ブックスさん(「でああす」の作者、花田菜々子さんの本屋)にて激推しだったので購入、読了。

いやぁぁぁぁーーーー、コレは完全に傑作でしたーーー( ̄∇ ̄)

心が震え過ぎて…読み終わった後は圧倒されまくって、色んな感情がぐちゃぐちゃになってまとまらず…しばらく放心状態…
久々の感覚、でもコレがあるからこそ小説はつくづく良いなと…(´∀`)

どうまとめようかなと…思って本を見返したとき、ブレイディみかこさんの秀逸な帯に気付きました。

「金の怖さとやさしさ、人の禍々しさとぬくもり。その矛盾の連打を浴びながら、これは生への賛歌だと思った」

完全にパクってごめんなさい(笑)、でもまさにその通りだなと。

本作は、お金・人間関係で人生が繰り返し浮き沈み(ホントにビビるくらい何度も何度も笑)する主人公の人生が描かれています。

川上未映子さんの筆力でその過程が巧みに、そして感情の動き方が半端無くリアルに描かれているからこそ、強い没入感・共感を生み出せているのかなと。

少なくとも自分はこの本で「家族の幸せのためにもっと努力をしないと…」と思えました。
それくらい、読む人の価値観に影響を与える作品ではあるのかなと。

最後の黄美子さんが花からの提案を断ったところをどう読み取るか…自分の過去思い入れがある人たちとの思い出を残しておきたいのかなと解釈できるし、でも提案を受け入れたらまた同じように上手くいかなくなると思っている可能性もあるかな?とか…ココは他の方の感想も気になるなぁと。

あと、個人的には川上未映子さんの作風の変化を感じました。
前は、もっとテクニカルな作品(平たく言うと「こんな洒落た小説書けるんだよ」的な雰囲気の作品笑)が多かった気がしていたので…今回はど真ん中ストレート的な感じ?(笑)

今回が激しく面白かったので、ぜひ別の作品も読んでみようかなと…(*゚▽゚*)

<印象に残った言葉>
・黄美子さんと、一緒にいく(P74、花)

・わかってないことを話すときが、人間いちばん調子にのれるからだろ(P210、志訓)

・金を出すやつは金を出してもらうやつより強い。金を出してもらわないといけないやつは、金を出してくれるやつより弱い。金を出すやつは口も出すし、それが通る。金を出すやつには意識していなくてもいつも優越感があって、出してもらうほうは無意識のうちに卑屈になるし、顔色をうかがうようになっていく。強いものは弱いものを自分の都合でいつだってないことにできる。(P280、花)

・自分で自分に訊くの、やめればいいじゃんか(P306、黄美子)

・みんな、どうやって生きているのだろう。道ですれ違う人、喫茶店で新聞を読んでる人、居酒屋で酒を飲んだり、ラーメンを食べたりら仲間でどこかに出かけて思い出をつくったり、どこから来てどこかへ行く人たち、普通に笑ったり怒ったり泣いたりしている、つまり今日を生きて明日もそのつづきを生きることのできる人たちは、どうやって生活しているのだろう。そういう人たちがまともな仕事についてまともな金を稼いでいることは知っている。でもわたしたちがわからなかったのは、その人たちがいったいどうやって、そのまともな世界でまともに生きていく資格のようなものを手にいれたかということだった。どうやってそっちの世界の人間になれたのかということだった。わたしは誰かに教えてほしかった。(P428、花)


<内容(「BOOK」データベースより)>
十七歳の夏、親もとを出て「黄色い家」に集った少女たちは、生きていくためにカード犯罪の出し子というシノギに手を染める。危ういバランスで成り立っていた共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解し…...

続きを読む

2024年1月9日

読書状況 読み終わった [2024年1月9日]
カテゴリ レビュー有

本屋で見つけて思わず衝動買い(笑)

うーーーん…それなり…まあまあ…な内容だったかなと…(´∀`)
ちょっと読む前に期待値を上げ過ぎたかもしれませんね(笑)

「キャンパーに愛されるマストバイアイテム11点の誕生秘話」と謳われていますが、アイテムのみにフォーカスするというよりも、それぞれの企業の商品開発・アウトドアに対する思想・考え方等の広く紹介するような内容になっています。

個人的には、ギアとしても持っていて思い入れのあるパーゴワークス、モノラルのところが面白かったなと(^^)

特に、パーゴワークス代表・齋藤さんの『①目的を果たす機能を持ったものは「道具」、②それを量産すると「製品」、③魅力が伝わって買ってもらって初めて「商品」』の話は、同じモノづくり業界に携わる自分としても非常に印象に残りました。

ただ、それ以外のパートがいかんせん密度が薄め(特に、海外ブランドとかはもはや商品紹介だけじゃね?みたいなところもあったし…笑、言葉の壁?インタビュー時間が無い?なのか原因は分かりませんが…)だったので、もっと深掘りがあればもう少し面白かったかも…また次回に期待かな…( ̄∇ ̄)笑


<内容(「BOOK」データベースより)>
多くのキャンパーに愛されるマストバイアイテムの誕生秘話とその哲学。
キャンプ用具を愛する人、これから集めていきたい人へ。

老舗キャンプメーカーをはじめ、近年発売された商品や人気のガレージブランドなど、数多くあるキャンプ用具。
キャンブームのなかで定番、あるいは名品として不動の地位を築いているキャンプの名品の誕生秘話や特徴、魅力を紹介する。

2024年1月3日

読書状況 読み終わった [2024年1月3日]
カテゴリ レビュー有

前から気になっていた最果タヒさんの作品、代官山TSUTAYAの特設コーナーで見かけたので購入、読了。

うーん…ちょっと正直ハマんなかったかなぁ…m(_ _)m
端的に表現すると「共感できない」って感じか(笑)

細かい説明は省いたテンポの良さがウリ(たぶん笑)のエッセイなので、本質的に感覚が近いファンの方とかならとても面白いのかもしれないです。
自分は若干置いてきぼり感があって、あまり没入できませんでした…m(_ _)m
文がコミカルでとても上手いってのも分かりはするんですが…

最初は本筋の詩集から入った方が良かったのかな…とか今さらながら。
でも、コレが合わなかったら詩集も合わないかなぁ(´∀`)笑
ちょっと今度立ち読みしてみよ…

個人的に面白いなーと思ったくだりを下記。

①「ドーナツのアイデンティティぐらぐら問題(穴が空いてないのすらある中でパンとの境界線が謎)」
→これは確かにwwww、面白いwwww、腹抱えて笑ったwwwww、たしかにパンとの線引きってよう分からんなと…何となく「ミスドに置いてあるヤツは比較的ドーナツ」って思わされてたかもとか思った…(*´∇`*)

②「なにが入っているかなんてまったくわからないけどおいしい、というものが料理の究極であるように思う。」
→コレは何か妙に納得(笑)、「よー分からんけど半端なくうまーーー」ってなったときの多幸感は尋常じゃない、理屈ではイマイチ説明できないけどひとまず同意( ̄∇ ̄)


<内容(「BOOK」データベースより)>
ほぼ、書き下ろし!! 詩人・最果タヒが、「食べる」について綴った異色のエッセイ集登場! 食べ物へのあきらめ、偏愛、「好き」という感情について語りつくした自由度無限大の一冊。 「ぼくの理想はカレーかラーメン」「大人は温度を食べている」 「良いサンドウィッチはミステリー」「ジャジャーン!ポールエヴァン!」など25作品収録!! 味覚は、人間が外部を「感じとる」ための道具なわけだ。 だとしたら、その味覚は幸せを呼ぶためだけのものでも、飢餓状態を回復するためでもなくて、 世界を見るためのものかもしれない。(「担々麺経由世界行き」より抜粋)

2023年12月20日

読書状況 読み終わった [2023年12月20日]
カテゴリ レビュー有

村上春樹さんの「6年ぶりの長編小説」と言われちゃ…そら読むしかねぇ…( ̄∇ ̄)と購入、読了。

読み初めて数分後くらいに「村上春樹やなぁぁぁぁぁぁーーーwwww」ってもはや口にしてた(笑)
それくらい、何というかもうらしさ全開の大人ファンタジー作品かと…( ̄∇ ̄)

やっぱり恋愛を描かせたらこの方以上の作家さんはいないのではないかと。

空気感…?、距離感…?、隙間感…?、ちょっと全くもって上手く説明できてないんですが(笑)…とにかく色気のある、素敵な大人の恋愛を描くなぁと。

今はもう圧倒的におじさんになったので、その手の話で心動くことって皆無になりましたけど…村上春樹さんの作品だけは「なんか恋愛って素敵」なんてクソ恥ずかしいこと思っちゃいますね…(´∀`)wwww

ただ、いかんせんちょいと長かったかな…(´∀`=)笑
第二部、第三部は後から加えたとのこと…全体的にもう少しスッキリしても良かったかなと思ったりはしました。


<印象に残った言葉>
・そのあとぼくらは堤防の陰になったところで並んで腰を下ろし、初めてキスをした。どちらかが誘ったわけでもない。前もって予定していたわけでもない。明確な決意みたいなのがあったわけでもない。それはどこまでも自然な成り行きだった。二人の唇はそこで重ねられなくてはならなかったし、ぼくらはそういう心の流れにただ従っただけだ。(P45)

・いったん混じりけのない純粋な愛を味わったものは、言うなれば、心の一部が熱く照射されてしまうのです。ある意味焼け切れてしまうのです。とりわけその愛が何らかの理由によって、途中できっぱり断ち切られてしまった場合には。そのような愛は当人にとって無上の至福であると同時に、ある意味厄介な呪いでもあります。(P380、子易さん)

・それから彼女は私の前につかつかとやって来て、首を伸ばし、すばやく私の頬にキスをした。とても自然に、どこまでも当たり前のことのように。彼女のふっくらとした唇は、マフラーでずっとくるまれていたせいだろう、驚くほど温かく柔らかだった。(P488)

・お待たせをいたしました(P495、子易さん)

・アイロンをかける。スープストックを作る。腹筋を鍛える(P537)


<内容(「BOOK」データベースより)>
十七歳と十六歳の夏の夕暮れ……川面を風が静かに吹き抜けていく。彼女の細い指は、私の指に何かをこっそり語りかける。何か大事な、言葉にはできないことを――高い壁と望楼、図書館の暗闇、古い夢、そしてきみの面影。自分の居場所はいったいどこにあるのだろう。村上春樹が長く封印してきた「物語」の扉が、いま開かれる。

2023年12月14日

読書状況 読み終わった [2023年12月14日]
カテゴリ レビュー有

「今年は雪山にもチャレンジしてみたいな…」と思っていた矢先に本屋で見かけ、テンションが上がって即購入、読了。

知識だけではなく、モチベーションも高めてくれる良い内容でした( ̄∇ ̄)

ピークスさん、まず写真が良いですね(笑)
表紙からして素敵過ぎる(´∀`)

本作で、何となくの雪山登山の全体像(持ち物、注意点等)は掴めた感じ。

ただやはり、標高・難易度が高い山へトライできるほどの知識(ピッケルの使用方法とか)はさすがにこの一冊では学びきれないなと。
当たり前ではあると思いますが、それ程レベルの違うゾーンなのかなと。

ひとまず低山に行ってみて、夏山との違い&魅力を体感してみる。
その後に、登山講座等実地で学んだ上で高山へ臨む、そんな流れが良さそうかなと思いました。

とりあえず、比較的近場の赤城山あたりから登ってみようかなと…( ̄∇ ̄)
頭文字Dの聖地巡りも兼ねて(笑)

あと、完全に蛇足ですがホーボージュンさんのコラムが殺人的に面白いです(笑)

もう一度プロポーズするとしたら「キミのザックは一生僕が背負います」に決定…(*´∇`*)


<内容(「BOOK」データベースより)>
自分に最適な雪山の楽しみ方を見つけよう!

雪山登山とひと言でいっても、その楽しみ方・難易度は千差万別。
春から秋の登山を満喫したら、レベルに合わせて冬も山で遊びましょう!
本格的な雪山登山から、スキーハイキングや雪洞でのパーティ、山スキーと雪中テント泊まで、幅広い雪山での遊び方をご提案します。
雪のない時期との違いや、雪山ならではの危機対策、これから雪山登山を始めたい人のためへのポイントなど、雪山にまつわる情報をふんだんに掲載。
もちろん、雪山で遊ぶための道具の選び方や今季の新作もご紹介します。
これから春先まで、登山で役立つ情報が満載ですよ!

2023年12月13日

読書状況 読み終わった [2023年12月13日]
カテゴリ レビュー有

「今年は雪山にもチャレンジしてみたいな…」と思っていた矢先に本屋で見かけ、テンションが上がって即購入、読了。

知識だけではなく、モチベーションも高めてくれる良い内容でした( ̄∇ ̄)

ピークスさん、まず写真が良いですね(笑)
表紙からして素敵過ぎる(´∀`)

本作で、何となくの雪山登山の全体像(持ち物、注意点等)は掴めた感じ。

ただやはり、標高・難易度が高い山へトライできるほどの知識(ピッケルの使用方法とか)はさすがにこの一冊では学びきれないなと。
当たり前ではあると思いますが、それ程レベルの違うゾーンなのかなと。

ひとまず低山に行ってみて、夏山との違い&魅力を体感してみる。
その後に、登山講座等実地で学んだ上で高山へ臨む、そんな流れが良さそうかなと思いました。

とりあえず、比較的近場の赤城山あたりから登ってみようかなと…( ̄∇ ̄)
頭文字Dの聖地巡りも兼ねて(笑)

あと、完全に蛇足ですがホーボージュンさんのコラムが殺人的に面白いです(笑)

もう一度プロポーズするとしたら「キミのザックは一生僕が背負います」に決定…(*´∇`*)


<内容(「BOOK」データベースより)>
自分に最適な雪山の楽しみ方を見つけよう!

雪山登山とひと言でいっても、その楽しみ方・難易度は千差万別。
春から秋の登山を満喫したら、レベルに合わせて冬も山で遊びましょう!
本格的な雪山登山から、スキーハイキングや雪洞でのパーティ、山スキーと雪中テント泊まで、幅広い雪山での遊び方をご提案します。
雪のない時期との違いや、雪山ならではの危機対策、これから雪山登山を始めたい人のためへのポイントなど、雪山にまつわる情報をふんだんに掲載。
もちろん、雪山で遊ぶための道具の選び方や今季の新作もご紹介します。
これから春先まで、登山で役立つ情報が満載ですよ!

2023年12月13日

読書状況 読み終わった [2023年12月13日]
カテゴリ レビュー有

登山本でも有名な益田ミリさんの作品。
本作のタイトルに惹かれて購入、読了。

自分の想像を超えて、さらに「ゆるーーーーー」っと読める作品でした(笑)

「47都道府県をぜんぶ回る」っていうコンセプトがやっぱり面白いなぁと。
それに、作者独特のユルさが加わって良い味が出ています…( ̄∇ ̄)

自分も一人で旅行に行くので、こんな感じで思考をしながら旅を楽しむ感覚ってとても良く分かるなぁと。
そしてこの作品では作者の思考をなぞることができるので、自分との感覚の違いを感じながら読めるのが面白く、また新鮮でした(o^^o)

あと、微妙に色んな県の知識を勉強できたのもラッキーパンチ的に良かったです(笑)

文章的に浮き沈みが無いので、若干最後の方が飽きて退屈になっちゃったところはあったかなと…(笑)

47都道府県の旅…それもまた夢があるなぁ…(´∀`)

<内容(「BOOK」データベースより)>
日本には47都道府県もあるのに、行ったことがない場所があるというのはもったいないなぁ。というわけで、全部行ってみることにした。33歳の終わりから37歳まで、毎月東京からフラッとひとり旅。名物料理を無理して食べるでもなく、観光スポットを制覇するでもなく。その時の自分にちょうどよいペースで、「ただ行ってみるだけ」の旅の記録。

2023年12月9日

読書状況 読み終わった [2023年12月9日]
カテゴリ レビュー有

「超ミニマル・ライフ」で四角さん熱が高まっている流れで登山紀行本も読んでみる(笑)
言葉にこだわる方であり、また思想自体にも共感できる部分も多いのでこちらも期待が持てるかなぁと…

いやーーー、もうロマンほとばしる最高の一冊でしたーーーーー( ̄∇ ̄)

北アルプス・黒部奥ノ廊下の登山&温泉&釣りの旅のところとか、もう読みながら「ええやんけーーー、この旅ええやーーーーーん」って普通に声出てたwwwww
なんかこう、「釣り」ええかもなとか…けっこう本気で始めてみようかなとか思ってる今(笑)
「テント背負ってじゃないとできない場所」とか言われたら、なおさらやってみたいなぁとか…( ´∀`)

今まで経験したことのない魅力的な世界を教えてくれる、次やりたいと思えるアウトドアを提供してくれることこそが紀行本の良さだよなぁと、つくづく…(´∀`)
(前に読んだ石川弘樹さんの「トレイルトリップガイドブック」も同じく)

「他人には理解できない自分だけのこだわりを投入できる行為こそ、もっとも大切にすべき」がべらぼうに響いたので、とりあえずちょいとパクって使っていこうかなと…(*´ω`*)

<内容(「BOOK」データベースより)>
本書は、ビジネス書ベストセラー作家・四角大輔が身1つで自然界に挑み、10年以上かけて綴ってきた数々の冒険記から、19篇を厳選した紀行本でありルートガイドだ。

衣食住を背負い、山や原野を歩き続けるバックパッキング登山。
森や谷の奥に生息する野生魚を追い求める、フライフィッシング冒険。
ニュージーランドと日本全土、1泊2日から12泊13日までと、その内容は広域かつ多岐に渡る。

自由な人生を創造し、最小限の荷物で世界中を旅するミニマリスト、著者のルーツは登山にあった。

「世界にも日本にも、歩いてしか見られない景色がまだある。ぜひ、人生を変えるような自然紀行に挑戦してほしい」とは彼の言葉だ。

心を震わせるような絶景を求め、本当の自分に還るために重ねてきた、1つ1つの山旅が彼の人生を創ったという。
同時発売の、彼が30年かけて構築した、独自の山旅ノウハウ本『バックパッキング登山入門~自由に山を旅する61の流儀』を併せて読んで、あなたも大自然への冒険に出よう。

2023年12月4日

読書状況 読み終わった [2023年12月4日]
カテゴリ レビュー有

蟹ブックスさん(「でああす」の作者、花田菜々子さんの本屋)にて激推しだったので購入、読了。

本作、なかなかに面白い本でしたー(^ ^)

普段何気なく行っている「会話」という営みを「理論的に構造化、言語化して解説してくれる」内容になっています。

上記に書いた通り「普段何気なく行っている」ことなので、改めて理論的に理解することに何か意味あるの?って疑問はあるかと思うんですが…個人的には「会話というものをより味わい深く楽しめるようになる(フィクション、ノンフィクション問わず)」効果があるのではないかと思いました…ひいては、ほんの少しくらい人生豊かになるのではないかなと(´∀`)笑

メジャーなフィクション作品を事例として取り上げて(ワンピース、鋼の錬金術師、うる星やつら等)解説するというのも良い構成だなと。

あと、作者の各作品への愛情が要所要所に滲み出ているところも好きでした…本筋とは違うところだと思いますが(笑)

蟹ブックスさんの選書、好きだなぁと…
また近々行ってみようかな( ̄∇ ̄)

<印象に残った内容、考えたこと>
P4、コミュニケーションとマニピュレーション
コミュニケーション
→発言を通じて話し手と聞き手のあいだで約束事を構築していくような営み
マニピュレーション
→発言を通じて話し手が聞き手の心理や行動を操ろうとする営み

P26、コミュニケーションにおいて、約束事のなかで語られているものは必ずしも本当に思っていることである必要はない

P 76、うる星やつらの事例
「一生かけていわせてみせるっちゃ。」
「いまわの際にいってやる。」

P 286、会話の仕組みを抽象的な概念を持って理論的に捉える本書は、それだけ見ると何の意味があるのかよくわからない机上の空論的な試みに見えるかもしれません。でも会話というものを細かく理解したならば、それはフィクションでの会話をより細部まで楽しむための素敵なオペラグラスにもなりますし、また日常で出会う危険性への盾にもなります。そしてもちろん、すぐそばにいるひととの会話をいま以上に大切にするためのガイドブックにもなるかもしれません。


<内容(「BOOK」データベースより)>
私たちは会話を通じて何を伝え、何を企んでいるのか。
あるいは相手の心理や行動にどんな影響を及ぼそうとしているのか。
気鋭の言語哲学者が、『ONE PIECE』や『鋼の錬金術師』などの人気の
フィクション作品を題材に、「会話」という営みを徹底分析!
コミュニケーションとマニピュレーションという二つの観点から、
会話という行為の魅力と、その中身をわかりやすく解き明かす。

2023年11月27日

読書状況 読み終わった [2023年11月27日]
カテゴリ レビュー有

以前読んでいた「超ミニマル主義」の四角大輔さんの新作、本屋で見かけて即購入、読了。

全体として非常に良い本だったように思いました( ̄∇ ̄)

本質的に自分とは親和性がある(UL思考のエッセンスが入っているし、考え方もロジカル)ので、内容もすんなりと入って来るのかなと。

本書の自分なりの理解は「モノのマキシマリストは終わり無き他者との競争となりその先には幸せは無い、自らのやりたいことを追求するミニマリストこそが幸せになれる、だからこそそこを一点突破で生きるべき」です。

モノと情報が溢れるこの時代だからこそ、本書のようなミニマリスト的な考え方が核心を突いているような気がしています。

自分が何と無く感じていたことを言語化、エビデンス証明をしてくれた部分もありましたし、また全く考えたことの無かった気付きもあったので、そういった意味でもとても良い本だったなと。

ボリュームが非常に多いので、まずは興味が湧いた&やれそうなところからやっていこうかな。
別途、前書の「超ミニマル主義」も再読して理解を深めたいなと思います。

<やること(実生活に即導入すること)>
・ヨガ、瞑想、毎朝
・睡眠時間を7時間ベースで睡眠ログをつけながら最適を探す
・食事(毎日の鍋に季節の野菜、納豆・キムチ等の発酵食品)
・エクササイズ、夜(スクワット、バックエクステンション、プッシュアップ)
・入浴、アロマ風呂

<印象に残った内容、考えたこと>
11、超ミニマル・ライフ3原則、全てはここに集約されるとこのこと、ここを中心に読解する
①体・脳・心の負担を最小化して「パフォーマンス」を最大化する
②仕事と家事を超時短して「自由時間」を最大化する
③お金・仕事・人間関係の不安をなくして「幸福度」を最大化する

12、今までの時間の経過の分かりやすい比喩、コレとても重要かも、いろんな物事もここに当てはめて考えるとスッキリと分かりやすく、そして真実に近付ける気がする
我々は、「昨日=狩猟採取時代」まで危険な荒野を移動しながらサバイブし、わずか「数時間前=農耕革命」から定住して安定的な食料を確保を実現し、「数分前=産業革命」からやっと物質的な豊かさを得たということになる

25、シンプルとミニマルの違い
「シンプル」が、簡素化して特徴を無くした状態なのに対し、「ミニマル」は、極限まで削ぎ落とすことで、ある特徴を際立たせることを指す

26、給料による幸福度は頭打ちであり、またサチるポイントはほぼ平均的な給料1.05倍である、面白い情報

27、最も大切なことは、最も大切なことを、最も大切にすることだ

53、WHOの健康の定義も面白い、整えるのは体が先、も納得
「健康とは、身体的、精神的、社会的に″完全に良好な状態″を意味し、単に″病気がない状態″ではない」

216、
・睡眠時間は7-8時間が理想、指標としては7時間程度の目安が分かりやすい
・自分に合った睡眠時間を見つけるためにログを取る、入眠・起床時間、睡眠時間、目覚め感、その日の体調と集中力
・ショートスリーパーは5%
・理想の睡眠時間は20年ごとに30分程度短くなる、25歳が7時間

236、アロマ風呂良い

381、現代人が「もっと稼がなきゃ」と苦しい顔をしながら、1日の大半を費やして働く行為は、狩猟民や動物が「食べもしない余分な獲物」をヘトヘトになって追い続けるようなもの。

402、お金の本来の意味、「誰かが必要としているものを提供したら心から感謝され、結果としてお金を受け取る」

419、「超ミニマル・ライフとは、最も大切なことを、最も大切にしながら生きる、真に豊かな人生のこのである」

<内容(「BOOK」データベースより)>
「思い込み」「脳疲労とストレス」「体」「食事」「人間関係とコミュニケーション」「お金と...

続きを読む

2023年11月26日

読書状況 読み終わった [2023年11月26日]
カテゴリ レビュー有

蟹ブックスさん(「でああす」の作者、花田菜々子さんの本屋)で一目惚れして購入した本書、一気に読了。

いやーーー、まさに珠玉の一冊…最高のエンターテイメント作品でした( ̄∇ ̄)

本書のメインテーマはコレ。

『おつまみは「料理」にあらず「娯楽」なり』

この主題をを体現するワクワクする要素が詰まりまくった隙の無い誌面構成…そして圧倒的に面白い、ユーモア溢れる内容…もう感服致しました…(´∀`)

料理のレシピは当然ですが、そのおつまみに合うお酒の種類であるとか、お酒にまつわる豆知識・あるある(お酒にまつわらないものもあるけど、それはそれで逆に面白い、「きつねあるあるとか」笑)とか、あとはもはや本筋とは関係ないテツローさん(本書・主人公のおじさん)の妙に人間味の溢れる日記であるとか…

内容がもうまさに「娯楽」…そのほとばしる「笑かしてやろう感」が面白過ぎ&素敵過ぎてました(^^)

そして、タイトルに入っている「研究所」も伊達ではありません…
その名に恥じない、興味深い実験と鋭い考察も他の料理本には無い魅力だと思います(*゚∀゚*)

〈例〉
・板わさの厚み違いによる食感の比較検証
→厚み2㎝が最もおいしい

・あじのあめろうのたたく回数違いによる味の比較検証
→20回たたきが最もおいしい

・野菜スティックの保管温度違いによる味の比較検証
→冷蔵庫に6時間保管が最もおいしい(対象物5℃狙い)

等々…自分はこの「実験感」がツボってけっこう好きでした…( ´∀`)

普段全く料理をしない自分でもトライできるレシピもけっこうあったので、一個一個試して行くのが今後楽しみで仕方ない…(*´꒳`*)

『「新しいこと」は人生の景色を変えてくれる』はず…テツローさんが言うので、とりあえず信じて作ってみようかなと(笑)


<印象に残ったこと>
P8、おつまみは「料理」にあらず「娯楽」なり

P18、おつまみの6軸
・香り
・食感
・塩気
・うま味
・温度
・刺激

P109、「新しいこと」は人生の景色を変えてくれる。(テツローさんの日記より)

P133、疲れた日あるある、お酒がおいしい。

P177、きつねあるある、たぬきがライバル。


<内容(「BOOK」データベースより)>
おつまみは 料理にあらず 「娯楽」なり

「焦がしニラ玉半熟仕上げ」
「ゆで焼きウインナーに辛子」
「ザクザク8層ハムカツ」…

はじめてでも楽しく作れる、王道つまみの新定番!

\\ 大好評につき、発売前重版決定! //

*おつまみには「6つの軸」があった
香り・食感・塩気・うま味・温度・刺激
これを知っておけば、残りの人生「全つまみ」が変わります。

*料理レシピ本大賞4回入賞の小田真規子さんによる、再現性の高いレシピと調理知識

お酒を愛する料理研究家、小田真規子さんが徹底開発&おつまみについて考えつくした内容が、ぎっしり詰まっています。
一度作って食べてみれば「ほんとに私が作ったの!?」と驚くほどのクオリティ。
料理本を100冊以上出版し、何度も同じレシピを繰り返して検証してきたからこそ培われた知見を、これでもかと惜しまず教えてくれる一冊です。

*マンガとイラストがたっぷりで、ゆかいな読み心地

ある日ふらっと入った居酒屋「のみ処きつね」。
そこはなんと「おつまみ研究所」だった!
というマンガで、ほとんど台所に立ったことのないテツロ―さん(主人公)が、おつまみを学んでいくというお話になっています。
人気漫画家のスケラッコさんによる、豪華描きおろし!

*徹底研究! 「実験レシピ」がおもしろい

たとえば「一口目で味が決まる枝豆のゆで方は?」
塩分濃度のみならず、枝豆の下準備、お湯の量まで
「これがベスト!」のレシピを提案します。
「野菜スティックは何℃がおいし...

続きを読む

2023年11月26日

読書状況 読み終わった [2023年11月26日]
カテゴリ レビュー有

本屋で見つけて役に立ちそうだと思い購入、読了。
「山の死亡事例集なら右に出る者はいない」でお馴染みの安定の羽根田さん作品(笑)

本作、まず本のタイトルが良いですよね(笑)
本の内容が一発で分かる、ミニマルで優れた名称だなと(´∀`)

あと内容についても、今後のアウトドアに活かすことができる良書だったかなと思いました。

この手のやつは、結局「死んじゃう前にいかに引き出しを持っておくか」が勝負(以下の通り)だと思うので、読みやすくて端的に学習ができる本書のような形はとても良いのではないかと思いました。

死亡事例は
1、自ら経験する
2、外部から知識を得る
しかなく、1は文字通り死んじゃったときに気付いて手遅れ(笑)なので、2のルートでいかに事前に知っておくかが生死を分ける、つまり「引き出しを増やしておくこと」が重要だと思います。

ちなみに、まれに「死にそうになる」っていう実は死んでない事例が混じってるのが微妙にツボ入ったんですが…ココが面白かったの自分だけなのかな…(´∀`)笑

〈今後に活かすこと〉
20、土砂崩れ、動画で確認する
26、火山ガスで死ぬ
28、設営中にテントごと飛ばされるパターンもある、気を付ける
49、雪崩、三種の神器(雪崩ビーコン、プローブ、シャベル)があるらしい、調べて知っておく
★50、クレバスで落ちて死ぬ、雪に覆われて見えないクレバスがあるらしい、コレは危険
→火山ガスにしかり、特に「見えないもの」を事前に知っておくことはとても大切、もはや知らない時点で備えようが無いので、良い気付き
61、落雷に対する木の保護エリア、「比較的安全だとされている」とのこと笑、エビデンスは圧倒的に不明なので、山小屋&気には近付かないが無難ということで行動したいと思う笑
69、クマ、危険なのはヒグマ・北海道、ツキノワグマ・中部以北、ちなみに「人を恐れなき新時代のクマ」も出て来ているらしい(笑)
79、アナフィラキシー、改めて調べて知っておく
82、ダツ怖過ぎ笑、穴開くて笑、夜間の海中、海上でのライトの気を付けろとのこと
90、各種対応
クマ
→ゆっくり後ずさり、最悪近くなったら防御姿勢
ヘビ
→洗ってつまんで毒液を出す、アイシングはしない、蛇の写真撮る、今は走ってでも医療機関に急いだ方が良いとされる
ハチ
→洗ってつまんで毒液出す、アナフィラキシー(嘔吐、呼吸困難、全身の蕁麻疹等)になったら一刻も早く病院へ
ダニ
→吸着して間もなければピンセット、一日二日経っていれば別でワセリン法
サメ
→基本襲われたらなすすべなし、ゆっくりと逃げる、襲われたら本気で抵抗する笑、目や鼻先が弱点らしい笑
ダツ
→胴体を切り落として頭を残したまま病院へ
★96、100、山菜・キノコは自分でとって食べない、人からもらったものも食べない、食べられるものと食べられない物が混生しているパターンもある
104、フグは種類によって可食部が異なる、また同じ種類でも産地、時期によって毒の有無がある
→つまり良く分からないので素人な手を出さない笑
117、溺れている人を助けるときは、浮力あるもの(ペットボトル、クーラーボックス、浮き輪、サッカーボール、バケツ等)にロープを括り付けて投げるor棒状のものを掴ませるがベター、あとペットボトルは水入れると遠くに投げられる
125、離岸流、もし乗ったら岸と平行に泳いで離脱する、通常は幅10〜30m程度
127、戻り流れ、凸凹の海岸で発生する、こちらも離岸流同様に沖に一気に流される
★136、背浮き(浮いてまて)、着衣泳法は身につけて学んでおきたい

<内容(「BOOK」データベースより)>
まさか、こんなことで死ぬなんて。
アウトドアでの死の事例53から学ぶ、最低限知らなければならない安全の話。

ころんで死ぬ、ダニに噛まれて...

続きを読む

2023年11月26日

読書状況 読み終わった [2023年11月26日]
カテゴリ レビュー有

個人的に超気に入っている「TRAILHEAD 軽量登山最前線」シリーズの新作、今回は「ロングトレイル」のvol.2。

国内初、1000km級の本格的ロングトレイル「みちのく潮風トレイル」の特集がメイン、ただコース紹介だけではなく立ち上げの背景等まで含むとても興味深い内容だったように思います。

個人的に思ったのは、以下2点。

①ロングトレイルならでは(登山と比較して)装備、楽しみ方がある
→ロングトレイルの装備品紹介のページの中で、以下の記載あり
 ・ナイフ&スキットルを持ちものに加えて、地元の特産品で晩酌
 ・補給での入手性を優先して、燃料は固形燃料にする(100均とかでも手に入る)
※P62

② 新たなムーブメントを作り出す人は喋り&文章が巧み、旅の魅力・ロマンを伝えるその語彙力はさすが(笑)
※ P71、ハイカーズデポ・ウルトラライトハイクの立役者・土屋さんの対談

知識はもう十分に得ている気がするので(笑)、あとはやってみて自分がどう感じるか?なのかなぁと。

元々やろうと思っていた「国東半島ロングトレイル」がもう少し先になりそうなので…東京からでできるところを探して、ひとまずどこかやってみようかなと( ̄∇ ̄)

<内容(「BOOK」データベースより)>
【主な内容】
みちのく潮風トレイル

CONTENTS
1 表紙
3 prologue
4 目次
6 対談 土屋智哉×長谷川晋1 “思い通りにいかない”を楽しむ。
10 つまみ食い歩き 国東半島峯道ロングトレイル
17 みちのく潮風トレイル
18 大河の一滴[みちのく潮風トレイル誕生物語]
22 コースガイド座談会 スルーハイキングした名取トレイルセンター4人のスタッフからのアドバイス
60 道具の紹介 板谷 学さん
62  晴山 功さん
64  松川亮太さん
66  柳田真澄さん
68 対談 土屋智哉×長谷川晋2
74 道具の紹介 土屋智哉さん
76  長谷川晋さん
78 超ハイスピード18日踏破。
82 経験ゼロ。週末ハイキングで1000km挑戦!
86 子供と歩くロングトレイル
90 テント図鑑
98 美ヶ原ロングトレイル
110 道具の紹介 小泉遥菜さん
112  中島英摩さん
114 平安・鎌倉古道
126 道具の紹介 野中 勉さん
128  米島世志夫さん
130 EPILOGUE/奥付

2023年11月26日

読書状況 読み終わった [2023年11月26日]
カテゴリ レビュー有

蟹ブックスさん(「でああす」の作者、花田菜々子さんの本屋)で一目惚れして購入した本書、一気に読了。

いやーーー、まさに珠玉の一冊…最高のエンターテイメント作品でした( ̄∇ ̄)

本書のメインテーマはコレ。

『おつまみは「料理」にあらず「娯楽」なり』

この主題をを体現するワクワクする要素が詰まりまくった隙の無い誌面構成…そして圧倒的に面白い、ユーモア溢れる内容…もう感服致しました…(´∀`)

料理のレシピは当然ですが、そのおつまみに合うお酒の種類であるとか、お酒にまつわる豆知識・あるある(お酒にまつわらないものもあるけど、それはそれで逆に面白い、「きつねあるあるとか」笑)とか、あとはもはや本筋とは関係ないテツローさん(本書・主人公のおじさん)の妙に人間味の溢れる日記であるとか…

内容がもうまさに「娯楽」…そのほとばしる「笑かしてやろう感」が面白過ぎ&素敵過ぎてました(^^)

そして、タイトルに入っている「研究所」も伊達ではありません…
その名に恥じない、興味深い実験と鋭い考察も他の料理本には無い魅力だと思います(*゚∀゚*)

〈例〉
・板わさの厚み違いによる食感の比較検証
→厚み2㎝が最もおいしい

・あじのあめろうのたたく回数違いによる味の比較検証
→20回たたきが最もおいしい

・野菜スティックの保管温度違いによる味の比較検証
→冷蔵庫に6時間保管が最もおいしい(対象物5℃狙い)

等々…自分はこの「実験感」がツボってけっこう好きでした…( ´∀`)

普段全く料理をしない自分でもトライできるレシピもけっこうあったので、一個一個試して行くのが今後楽しみで仕方ない…(*´꒳`*)

『「新しいこと」は人生の景色を変えてくれる』はず…テツローさんが言うので、とりあえず信じて作ってみようかなと(笑)


<印象に残ったこと>
P8、おつまみは「料理」にあらず「娯楽」なり

P18、おつまみの6軸
・香り
・食感
・塩気
・うま味
・温度
・刺激

P109、「新しいこと」は人生の景色を変えてくれる。(テツローさんの日記より)

P133、疲れた日あるある、お酒がおいしい。

P177、きつねあるある、たぬきがライバル。


<内容(「BOOK」データベースより)>
おつまみは 料理にあらず 「娯楽」なり

「焦がしニラ玉半熟仕上げ」
「ゆで焼きウインナーに辛子」
「ザクザク8層ハムカツ」…

はじめてでも楽しく作れる、王道つまみの新定番!

\\ 大好評につき、発売前重版決定! //

*おつまみには「6つの軸」があった
香り・食感・塩気・うま味・温度・刺激
これを知っておけば、残りの人生「全つまみ」が変わります。

*料理レシピ本大賞4回入賞の小田真規子さんによる、再現性の高いレシピと調理知識

お酒を愛する料理研究家、小田真規子さんが徹底開発&おつまみについて考えつくした内容が、ぎっしり詰まっています。
一度作って食べてみれば「ほんとに私が作ったの!?」と驚くほどのクオリティ。
料理本を100冊以上出版し、何度も同じレシピを繰り返して検証してきたからこそ培われた知見を、これでもかと惜しまず教えてくれる一冊です。

*マンガとイラストがたっぷりで、ゆかいな読み心地

ある日ふらっと入った居酒屋「のみ処きつね」。
そこはなんと「おつまみ研究所」だった!
というマンガで、ほとんど台所に立ったことのないテツロ―さん(主人公)が、おつまみを学んでいくというお話になっています。
人気漫画家のスケラッコさんによる、豪華描きおろし!

*徹底研究! 「実験レシピ」がおもしろい

たとえば「一口目で味が決まる枝豆のゆで方は?」
塩分濃度のみならず、枝豆の下準備、お湯の量まで
「これがベスト!」のレシピを提案します。
「野菜スティックは何℃がおいし...

続きを読む

2023年11月22日

読書状況 読み終わった [2023年11月22日]
カテゴリ レビュー有
ツイートする