たしかにこの内容を表で語ったということは素晴らしい。
「車いすでバスケをしたり絵を描いたりするだけが障害者じゃない。性欲もあるしセックスもしたい」という著者の主張は、いやいや、まったくもってその通りだ。
そしてそれを、障害者本人が言うことの意味は大きい。
だけどまあ、若書きだな。
障害者というフレームを取り払って、一人の人間が、性や社会というものにどう向かい合っているのかという観点(障害以前の人間の普遍的な観点だ)からみたとき、「悪いんだけど・・・・多くの試練を経てきた割には、ちょっと深みがないなあ」というのが感想である。
ずいぶんときついことを言っているような気もするけど、障害者割引なんかないフレームこそ著者の本懐でもあろう。
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- 感想投稿日 : 2012年5月2日
- 読了日 : 2010年6月24日
- 本棚登録日 : 2012年5月2日
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