最終目的地 (新潮クレスト・ブックス)

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本棚登録 : 224
レビュー : 35
ku-sukeさん 外国文学   読み終わった 

人の行き来も殆どなく、時間さえも停滞しているような、ウルグアイの田舎で暮らす、今は亡き作家の兄、妻と愛人。彼らの生活は、気だるい物憂さに包まれている。激動の過去を経て、この先には何もないと諦めているよう…そこに、博士号と研究費を取得するために作家の伝記を書きたいという男が現れ、それぞれに変化が起こる。
とても読みやすい文章で、馴染みのないウルグアイという国の田園風景が、美しく想像できた。
色々な国籍・背景・過去を持つ登場人物達が、何からも遠い異国の辺鄙な地で、失っていた自分を取り戻していく様が繊細に描かれていて、じんわり心に染みた。静かに希望で満たされていくような、心に残る一作だった。

レビュー投稿日
2013年9月24日
読了日
2013年9月24日
本棚登録日
2013年9月13日
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