空ろの箱と零のマリア2 (電撃文庫 み 8-5)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス (2009年9月10日発売)
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本棚登録 : 420
感想 : 24
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読み終わってからだいぶ時間があいてしまった。そのためにちゃんとかけないかとおもうのでご了承。

 さて、この本の内容は「繰り返しの日々の果てに、再び星野一輝の前に現れた音無麻理亜。しかし、ふたりで過ごす穏やかな時間は長くは続かない。一輝の周辺で不思議な事が起き始めたのだ。送った記憶のない告白メール、断絶する記憶、「自分ではない自分」が引き起こす事件、死体。そして、携帯電話に残された宣戦布告―『ボクはアンタを壊す。アンタが大切にしているものを全部壊す。“箱”を手にしたボクは、アンタから全てを奪える』“所有者”が一輝に向ける “悪意の理由”と“願い”とは…?緊迫の第二巻」です。

 一巻を読み終わったあとにこの本の続きがきにいなっていたわけなんですが、まぁ心配もいらなかったといったところでしょうか。この人の作品はおもしろいけど執筆がそのぶん遅いから。
 まぁそりゃ日常に返してくれるわけがない。
 この本を読んでいておもったのは、自分がもしこうなったらということ。信頼していた友人が気がつかないうちにはなれていくということがとんでもなく恐ろしいことだと感じた。
 「自分ではない自分」と紹介ではかいてあるのだが、これはそのまんま自分が自分でいられる時間が日に日に減っていくということ。自分じゃない時間が増えて言って、その減った分ほかの「自分じゃない自分」の時間になるということ。「自分じゃない自分」は星野一輝をのっとろうとしているので、星野一輝の体をつかって星野一輝のまわりの人間から離れていく。

 今回は、しょうじき自分はそんなにだなと思いましたね。箱の持ち主がバレバレだったようなきがします。一人だけ不自然でしたもん。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2010年9月19日
読了日 : 2010年9月6日
本棚登録日 : 2010年9月6日

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