ハックルベリイ・フィンの冒険 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1959年3月12日発売)
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本棚登録 : 994
感想 : 69
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訳者は赤毛のアンの名訳で有名な村岡花子氏。赤毛のアンでは瑞々しく繊細な自然描写を描き出した氏であるが、このハックの冒険における自然描写ではどうにも装飾過多に走り過ぎた嫌いがあり、少なくとも私にとって読んでいて何度も鼻に付く場面があった。原書とも読み合わせたが、訳者の丁寧に自然表現を翻訳して描写する性質が、本書においては執拗な過剰描写になってしまった感がある。駄訳であると言いたい訳では決して無いが、個人的にハックの冒険に関しては、本書よりも岩波文庫の西田実氏の翻訳をお勧めしたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童文学・ジュブナイル
感想投稿日 : 2011年11月20日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年11月20日

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