(魯迅著/中村愿翻訳/平凡社/1700円+税)ブックデザインは原研哉さん、程藜さん。
http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/
書店で平積みされた本書を見て、思わず目をこすってしまった。カバーから表紙、そして小口塗装まですべて濃い赤で統一されているのだが、カバーの赤がどうも少しムラに見える。手に取って裏なども見てみると、あっ、これは意図的にムラを刷っているのかとわかる。その大きなムラはカバーだけではなく表紙にも続き、シンプルながら箔押しされた強いタイトルと一緒になって、深いイメージを与えている。ついつい手に取ってしまう1冊だ。それにしてもこのタイトルの箔は何いろなんだろう。濃い茶色のような、見たことのない色に思える。そしてバーコードが限度ギリギリぐらいに思える赤茶色で刷られているのもこだわりを感じる。ちなみに本書は日中同時刊行で、どうやら中国語版は白い本のよう。こちらも入手してみたい。
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カテゴリ:
2011年
- 感想投稿日 : 2011年12月11日
- 本棚登録日 : 2011年12月11日
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