新訳 ふしぎの国のアリス (角川つばさ文庫)

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本棚登録 : 266
レビュー : 36
制作 : 河合 祥一郎  okama 
kulavatoさん 児童書   読み終わった 

最近、児童書の名作が、新訳として現代っこたちに抵抗の少ない
挿絵や文章で、あらたに出版されている。

いいなあ、と思っているのは、宗田理さんの「ぼくらの七日間戦争」シリーズが児童書向けの装丁で出版され、再ヒットしていること。
あと、ふしぎの国のアリスも
石井睦美さんの訳で、ツウェルガーの挿絵で出版されたり。

このアリスもそんな中の一つ。
角川つばさ文庫は、現代の子どもを意識して、イマドキの挿絵で名作古典を出版したり、ライトノベルで人気の「涼宮ハルヒ」のシリーズを児童書で出したり、へえ~!と思う取り組みがある。

このアリスを訳した河合祥一郎さんは、以前もアリスを翻訳されていたが、現代の子たちが読みやすいよう、新訳に取り組まれたとのこと。

ただ・・・この挿絵が、私の働く図書館ではけっこうな物議をかもした。
かわいらしすぎる挿絵の印象が強すぎて、不思議の国のアリスに対する先入観ができてしまうと。
でも、それでも、この本をきっかけに、
「本っておもしろい!」
「長いおはなしを通して読めた!」
・・・と思う子どもが一人でも増えればよいのではないかとも思う。

とか、いいつつまだ読めていないので、早く読もう。
ちなみに、アリスは、岩波のものが自宅にあります。
ジョン・テニエルのちょっと怖いような地味な挿絵のアリスです。
それと、ツウェルガーの絵のファンなのと、石井睦美さんの柔らかな文体も好きなので、そのアリスは個人的に買いました。
どれがベスト、とは決められません。

☆☆2010/12月読了☆☆
読みました。
訳者があとがきでも書いているように、現代っ子が読みやすいよう、
ルビや言葉遣いが直されている。
子どもたちが話の途中で、「これ何て読むの?」とか「なんのこと?」
って言葉で止まってしまったら、話に集中できないだろうから、
確かに読みやすい!
…し、たくさん登場する「詩」はしっかりとことば遊びを再現している。
(これが訳者さんのこだわりだそう)
図書館では、ロアルド・ダールの本もすごく人気なのだけど、
彼の本も韻を踏むリズムの文章がたくさん出てきて、
物語の面白さももちろんながら、その軽快なリズムも人気の秘密だと
思うので、
この新訳アリスは、原著のアリスが持つ文章の面白さを生かした
良訳なのだろう!と実感。

でもでも…
このマンガっぽすぎる挿絵にやっぱり拒否反応を示してしまうのは、
大人の身勝手さというか、ノスタルジーなのだろうか。
ふんだんに挿絵が入っているのはよいのだけれど・・・。

レビュー投稿日
2010年11月6日
読了日
2011年7月16日
本棚登録日
2010年11月6日
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