W08 世界のすごい巨像-巨仏・巨神・巨人。一度は訪れたい愛すべき巨大造形を解説 (地球の歩き方W)

制作 : 地球の歩き方編集室 
  • 学研プラス (2021年8月12日発売)
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そりゃそうだよね。岡山空港からもとうとう1年以上、外国へ飛行機は飛び立っていない。私も行きたいとは思っているけど、計画の目処が立たないのに「地球の歩き方」の最新号は買わない。

というわけで、「旅の図鑑シリーズ」は、今年次々と作成された。この会社が潰れると実際困るので、応援はしたい。でも、忖度できないのが私の性格‥‥。

目の付け所は悪くはない。
私も「アメトーク」をリアルタイムで観ていて、あ、コレ読みたい!と思って、その場で図書館に予約したのである(^ ^;)。
でもざっと眺めて、巨像目当ての旅は私はすまいと思った。林立する殆どの巨像は、権力者や財界の威厳発揚のための道具でしかない。殆どが19世紀から始まっている。まぁ日本の美術品として最高峰の鎌倉仏像にしても、財力と技術さえ有れば巨像を作りたかったんだろうなと思えば、人間の業(ごう)と思えなくもない。それを直に観て確かめる、という旅もあり得るのかもしれないが、残された人生旅時間(コロナで2年間も潰された)を考えるとパスしたい。※イスラム圏は、マホメットが偶像化を禁止しているので、一切無いそう。それはそれで、面白い。

最古の巨像はエジプトのスフィンクス(BC2500)であるが、その次にエジプトに「メムノンの巨像」(BC1386-1353)という為政者の坐像があった。コレは多分機会は来ないけど観てみたい。それこそ、3400年前の人間の業を感じてみたい。

殆どが、神様ならびに為政者、または伝説の英雄、或いは自由の女神等の「象徴的人物」なのであるが、実は「幻獣」も幾つか建てられている。
大きいのはインドの2体の猿の顔をしたハヌマーン像(32-33m)。
タイには完全に象のお姿の神様ガネーシャ(16m)。パヤーカンカーク像は、博物館の建物がカエル像。何れも神様なので、幻獣と言えないかもしれないけど‥‥。

日本は中国、インドに次ぐ巨像大国らしい。
それに相応しい、何処にもいない「幻獣」がいた。
横浜山の下公園の「RX78-F00ガンダム」(18m2020年竣工)と神戸市新長田地域の「鉄人28号」(15.3m 2009年竣工)である。ロボットが巨像になっているのは、日本だけではないだろうか?実は岡山県内道の駅にもつい最近ミニガンダム(と言っても大きいけど)がいた。
巨像は小さくなればなるほど、人々の願いがよく見えて面白い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: た行 ノンフィクション
感想投稿日 : 2021年12月28日
読了日 : 2021年12月28日
本棚登録日 : 2021年12月28日

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