空色カンバス

著者 :
  • 講談社 (2014年4月15日発売)
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本棚登録 : 37
感想 : 7
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親鸞についてやその宗教については、いくらか小説や「歎異抄」などを読んである程度は理解していたつもりだったが、禅宗については殆ど知らなかったことに気がついた。禅宗の教えは「心から、心に伝える」のだという。それはまるで恋心を伝えるようなものじゃないか。

物語は幾つか伏線を張ってミステリー形式も踏襲して進んでゆく。しかし、確信犯的にいくつか提示された謎の解明を示さなかった。大きな謎と、どうしても知りたいゆかりの進路希望は分からなかった。まるで、そのこと自体が完結しない縁の輪のように。

最近ガンジーの「獄中からの手紙」を読んだ。非暴力運動は無抵抗主義ではない。遥かに積極的な運動であり、まさに「愛する」ということなのである。ガンジーの宗派は自らの強い意思で悟りを開く小乗仏教に違いない。だとすると、この禅宗の教えとは通じる処があるだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: さ行 フィクション
感想投稿日 : 2014年5月6日
読了日 : 2014年5月6日
本棚登録日 : 2014年5月6日

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