遊廓に泊まる (とんぼの本)

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本棚登録 : 191
レビュー : 18
著者 :
kuma0504さん や行 ノンフィクション   読み終わった 

内容(「BOOK」データベースより)
昭和33年4月、売春防止法が施行され、日本地図から「遊廓」は消え、娼妓たちは去り、建物が残った。その後、あるものは元妓楼経営者の住処となり、あるものはアパートや店舗となった。60年を経た現在、建物の老朽化が進み、取り壊されたものも多いが、いまなお奇跡的にその姿を留めているのが「転業旅館」。現在全国にわずかに残る、現役で営業中の「泊まれる遊廓」を渾身取材。独特の廓建築を内観外観ともに隅々まで撮影。往時を知る人たちの証言も収載。これぞ日本最後の遊廓の姿を伝える貴重な記録である。

編集者の文章かもしれないが、的確な内容紹介と、本全体に漂う匂いまで伝えて名文だと思い、そのまま載せさせて貰った。

私の一人旅のテーマは、多くは「古代と平和」なのだが、それ以外ならば「観光地ではない処」となる。遊郭なんて、もうぴったし。昨年京都に行った時は、仲良くお話した喫茶店のおばさんが「実は彼処は昔は遊郭でね」と写真映えする建物を教えてくださったのだけど、そこも御多分に漏れず引継ぎ手が居らず空き家になっていた。この本には、なんとか訪れることのできる「転業旅館」や「転業店舗」が16軒ほど載っている。是非とも行きたいものだが、東北のそれも多く、行くのに難しいところが多い。その中で、機会か有れば行きたい所をピックアップした。

・今や料亭になっていて、金持ちの道楽を唆すことが出来たら行きたい所。国指定登録有形文化財・飛田新地「鯛よし百番」(大阪市西成区)

・映画「五番町夕霧楼」の舞台。元遊郭街で経営している焼肉店「江畑」。遊女の座敷牢があるらしい。(京都市上京区四番町)

・京都で泊まれそうな旅館「宿や平岩」(京都市早尾町3-4 075-351-6748)素泊り4000-6000円。かつては七条新地と言われた遊郭街。元歌舞練場は現・五條会館、五條楽園を代表する遺構の本家三友は、写真映えする。

・多津美旅館(京都府八幡市橋本中ノ町15 075-981-0166)素泊り3000。周りの景観と共に雰囲気は最も良く残っている。橋本駅のホームから、かつての歌舞練場(検番も兼ねる)も見えるらしい。現在はアパート。

・西日本で唯一行けそうな宿。一楽旅館(広島市中区西平塚町2ー17 0862-244-2028)素泊り4000。原爆で焼失した後、昭和25年建築、33年のあとは連れ込み旅館、建築労働者の長期利用館、外国人安宿と生きてきた。様々な意匠に発見がありそう。

何処もホームページはない。電話で連絡して行って欲しい。

レビュー投稿日
2020年3月28日
読了日
2020年3月28日
本棚登録日
2020年3月28日
37
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