旅は道づれガンダーラ (中公文庫 た 46-1)

著者 :
  • 中央公論新社 (1992年10月1日発売)
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本棚登録 : 18
感想 : 2
3

高峰、松山夫妻がそれぞれに綴った旅行記。
交換日記になっているわけでなし、同じ場面をそれぞれの視点で書くわけでなし、なんとなくコンセプトの分からない本だった。
あまり馴染みのない発展途上の地に向う夫婦の感覚が大仰で笑ってしまう。
大量の消毒薬や過剰な防衛策。しかし、未だに日本を離れる機会がなかったり、少なかったりする人はこんなものなのかもしれない。
ある意味、初々しいのか。
そのせいか普通の視点で書かれる旅行記は面白い。旅慣れた人では見逃してしまうような場面も、なにげなく書かれている。
追体験しやすい旅行記だ。
折々に挟まれる写真は、ガンダーラの地の日常を写し取っていて溜息が漏れる。
この二人が(旅行団は他にもメンバーがいる)辿った道を、自分もいつか歩けたらと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 旅のお供
感想投稿日 : 2006年8月15日
読了日 : 2006年8月15日
本棚登録日 : 2006年8月15日

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