転落死した兄の跡を継いで大きな屋敷を守る老婦人が呼んだ霊能力者。彼女とその愛人の男は屋敷の相続人となる老婦人の甥探しを引き受ける。
一方巷では権力者に的を絞った営利誘拐が密かに進行していた。
ヒッチコック監督の【ファミリー・プロット】原作。映画は未見。
キャラの立ち方が見事で、知らぬうちに誰かに肩入れしてしまう。自分は女霊能士。
なかなか事件が動かないと思ったら、最後に畳み掛けるような展開が待っている。
地味でありながら緊迫感十分。
古い作品でありながら翻訳も違和感なく読めた。
カニングの他の作品も読んでみたくなった。どこかが再販しないかなー。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
翻訳ミステリ
- 感想投稿日 : 2012年2月13日
- 読了日 : 2012年2月12日
- 本棚登録日 : 2012年2月13日
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